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4・28闘争―5・15沖縄闘争へ 沖縄を「基地の島」から「国際連帯の島」にしよう・・・2

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4・28闘争―5・15沖縄闘争へ

沖縄を「基地の島」から「国際連帯の島」にしよう

 
 

沖縄を「基地の島」から「国際連帯の島」へ!

 
  沖縄闘争は、「基地の島」の現実との闘いが基軸となる。つまり沖縄に米軍基地があることがいかなる意味を持つのか、ということだ。
 それは周知のとおり、帝国主義とスターリン主義による戦後世界の支配体制において、アメリカ帝国主義と日本帝国主義による軍事同盟=日米安保同盟が大きな位置を占めてきたということと一体の問題である。アジア太平洋地域のみならず、中東にまでも展開している米軍の出撃・兵站基地としてある沖縄の米軍基地こそ、全世界の労働者階級を分断支配する「要石」だ。
 しかし、これまでに述べたように新自由主義は、全世界の労働者階級のそれまでの分断支配そのものをぶち壊した。新自由主義と闘う沖縄闘争とは、国際連帯闘争としての沖縄闘争という新たな闘いへの出発点となるのだ。
 沖縄闘争は国際連帯闘争として闘われる中で、勝利をつかみ取ることができる。つまり沖縄の労働者階級と全世界の労働者階級の国際連帯を実現していく中で(あるいはそのために)、沖縄の米軍基地は撤去できるし、撤去しなければならないのである。その国際連帯とは、アメリカの労働者階級であり、中国や北朝鮮や韓国の労働者階級であり、アジアのすべての労働者階級だ。
 新自由主義の行う戦争が米軍の内的危機の崩壊を促進している。なぜならば、戦場に動員される兵士=青年労働者にはもはや、なんの「大義名分」もないからだ。この間、米軍人による事件・事故が多発している現実はここにある。
 それは日本において青年労働者が次々と「自死」に追い込まれている現実とまったく同じである。新自由主義の中で労働者としての共同性も階級性もずたずたにされて、未来への希望も展望をすべて奪われた青年労働者という意味において、米兵もまた同じ労働者階級の一員なのだ。
 この間の米軍人による事件・事故の多発という事態は、新自由主義の破綻を最も鋭角的に示している事態である。だから沖縄の労働者階級の闘いにこそ国際連帯が求められている。アメリカの労働者階級と沖縄・日本の労働者階級の国際連帯が、米軍基地撤去の闘いを切り開いていく。
 この沖縄闘争の中軸に座る存在が基地で働く労働者だ。沖縄の基地労働者が、国際労働者階級の連帯と団結の中心に屹立して闘うことが求められている。「解雇撤回・基地撤去」を掲げ、基地内決起まで闘い抜いた沖縄の基地労働者の闘いの歴史的継承とその発展をかけた闘いを開始するときが来たのだ。
(写真 宮古・八重山大会を合わせて復帰後最大規模の10万3千人が結集しオスプレイ絶対反対を宣言した沖縄県民大会【2012年9月9日】)
 

戦後沖縄闘争の歴史的総括をかけて

  
 
 国際連帯闘争としての沖縄闘争ということから考えたときに、「独立論」「反復帰論」等々とはどういう意味を持つのか?
 そもそも戦後の「沖縄独立論」とはアメリカ軍の「解放軍」規定と表裏一体の考え方だ。つまり戦後沖縄の独立論の根底には日本共産党(沖縄人民党)=スターリン主義によって支えられてきた戦後世界体制(=国際プロレタリアートの分断支配体制)という問題がはらまれている。それは「万国のプロレタリア、団結せよ」を根底的に否定する思想だ。そしてこういう形でスターリン主義は日本帝国主義による沖縄のアメリカ帝国主義への「売り渡し」を裏から支える役割を果たしたのだ。
 さらに沖縄自立論も、元をたどれば沖縄独立論に行き着く。そしてその思想的支柱となるのが「差別支配」となる。「構造的沖縄差別論」とは、結局のところ「沖縄自立論」=「沖縄独立論」への思想的屈服なのだ。
 ここには、歴史変革の主体としての労働者階級の存在と闘いをしっかりと措定できていないということがある。
 戦後沖縄の闘いの根底に流れる沖縄の労働者階級の自己解放を求める闘い=国際的な存在としての沖縄の労働者階級の闘いの開始とその発展ということを措定することが決定的に重要なのだ。それは核心的にはスターリン主義をのりこえて労働者階級が勝利していくという主体的立場ということでもある。
 だから「復帰」闘争とは、国際連帯を求める沖縄の労働者階級の闘いが、まずは本土の労働者階級との連帯を求めて闘われた闘いとして総括されるべきなのだ。
 国際連帯闘争として沖縄闘争を闘うという提起は、戦後の沖縄の闘いと「復帰」闘争、そして「復帰」以降の40年余りの闘いの総括から新たな飛躍へ挑戦していこうという提起だ。しかしこれこそが、実は戦後60年余り、「復帰」以降40年余りの根底に脈々と流れ続けてきた沖縄の労働者階級の闘いの実践的総括であり具体的方針であると言えるのだ。
 沖縄を「基地の島」から「国際連帯の島」へ! それを担うのは基地労働者を先頭とした沖縄の労働者階級であり、全世界の労働者階級だ。
(写真 ストに突入した全駐労が青年労働者を先頭にOBを含め700人以上が米軍司令部前に結集【2012年7月13日】)
 

全職場で国際連帯を貫く民営化・外注化阻止、非正規職撤廃の闘いを!

  
 
 新自由主義との闘いは労働者階級の国際連帯闘争そのものだ。「民営化・外注化阻止、非正規職撤廃」の闘いは全世界の労働者階級の共通の課題だ。そう考えると、国鉄闘争=国鉄1047名解雇撤回闘争の持つ歴史的国際的意義もはっきりしてくる。
 新自由主義にストライキで対決し、今も闘いを継続している動労千葉の闘い=国鉄闘争=国鉄1047名解雇撤回闘争=民営化・外注化阻止、非正規職撤廃の闘いは、全世界の新自由主義と闘う労働者階級の結集軸となる闘いであり、国鉄闘争は国際連帯闘争そのものだ。新自由主義の時代では、労働組合をめぐる攻防が一切を決める。新自由主義と対決して勝利する道は、労働者が労働組合の旗の下に団結して闘うことだ。
 職場生産点から国鉄1047名解雇撤回闘争を闘おう。民営化・外注化と非正規職化と闘う労働組合を職場生産点からの闘いでつくり出していこう! 動労千葉の物販闘争をさらに強化していこう。さらに、物販闘争から「動労千葉を支援する会」の結成と、会員拡大に挑戦していこう。「動労千葉を支援する会」を職場で拡大し、労働組合を闘う労働者の手に取り戻していこう。
 動労千葉が呼びかける「動労千葉・鉄建公団訴訟『解雇撤回・JR復帰』の高裁判決を求める署名運動」を当面する具体的方針として全力で取り組んでいこう。
(写真 組織拡大を誓った国鉄闘争全国運動・沖縄の第3回総会【3月17日 那覇】)

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