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ヘイトスピーチがもたらすものは「沈黙」~第二回「もの言えぬ社会をつくるな」集会

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ヘイトスピーチがもたらすものは「沈黙」~安田浩一氏の発言

ヘイトスピーチがもたらすものは「沈黙」~第二回「もの言えぬ社会をつくるな」集会

 権力に対して意見すると弾圧され、沈黙させられる。戦争が近づくと最初に奪われるのは言論の自由だ――。そんな懸念を言葉にする集会「もの言えぬ社会をつくるな Part2~戦争をする国にしないために」では、言論を封鎖しようとするうごきに対して臆してはならないことを参加者が確認しあった。
 2回目になる9月26日の集会は参院議員会館で開かれ、文化学園大学の助教授の白井聡さんやジャーナリストの安田浩一さんなど10人の表現者がそれぞれの分野から発言し、ヘイトスピーチや、慰安婦強制連行についての吉田証言を報道した朝日新聞批判、麻生太郎元首相の自宅を見に行って逮捕された事件などについて触れた。
 元読売新聞記者でジャーナリストの山口正紀さん(写真)は、朝日新聞の一連の報道にマスメディア各社から批判が集まるなか「言論の自由を守ろうとする人たちが弾圧を受け、権力と一体化したメディアがそれを後ろから煽っている」と語り、権力をチェックするという本来のメディアの責任を果たすと叩かれるというおかしさを指摘した。
 報道機関だけでなく、デモ規制など最近の言論に対する圧力を、講談師の神田香織さんは「戦争のにおいがする」と話した。
 大阪や東京で続く在日韓国朝鮮コミュニティーに対するヘイトスピーチについては、ジャーナリストの安田浩一さん(写真)が発言。言論規制の力が強まっている一方で、特定マイノリティーに対しての差別的発言は野放しにされていると語った。ヘイトスピーチがもたらす最大の効果は沈黙させること。安田さんは、本当に表現を必要としている人たちが沈黙を強いられる社会を容認してはならないと訴えた。
 複数の発言者が「戦争はすでにはじまっている」と言及したことには、目が覚める思いだったが、それだけ事態は深刻だということだ。「(弾圧に負けず)ひたすら発言し続けること。私たちは発言を止めてはならない。決して黙ってはいけない」という中原道子さん(写真・「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター VAWW RAC共同代表)からのメッセージを多くの人に伝えたい。(松元ちえ)
<発言者は以下のとおり>
・木村広(出版労連書記長)
・山口正紀(ジャーナリスト)
・白井聡(文化学園大学助教)
・神田香織(講談師)
・雨宮処凛(作家)
・安田浩一(ジャーナリスト)
・前田朗(東京造形大教授)
・中原道子(VAWW RAC共同代表)
・杉浦ひとみ(弁護士)
・白石孝(プライバシーアクション代表)
<国会議員>
・福島みずほ
・有田芳生
・神本美恵子


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