サンフランシスコから：イスラエル船ボイコット

サンフランシスコから

イスラエル船ボイコット

日本の皆さん、少しは涼しくなって過ごしやすくなってきたでしょうか。サンフランシスコの和美です。こちらではいろいろな事が起きていますが、今日はその一つ、イスラエルの ZIM の船についてです。

 ８月にZim Line の Piraeus号を５日かけて追い返した事を報告しましたが、それ以後９月の中頃に予定されていた Zim-Virginia 号は予定を変えてオークランドをキャンセルして入ってきませんでした。その次の Zim-Shanghai 号は今日、早朝３時頃入って来ましたので、私たちは朝、４時起きで港に行きました。中にはサクラメントから駆けつけた家族もいて、彼らは夜中の２時か３時頃家を出たようです。

 ８月の時に参加したグループ達は１０月（１０月２５日 Zim-Beijin 号）に次の行動を企画しているから今回するのは反対だ、として今回ピケは無いとほかの人たちにも言っていたようですので、今回は TWSC-Transport Workers Solidarity Committee が中心になってStop Zim Action Committee というのを急遽立ち上げ、それぞれ皆、個人個人で集まりました。それでも約１５０人ほどが朝５時ごろ集まり、ピケを張りました。その前にILWU （西海岸港湾労働者の組合）に連絡し、数日前から朝６時の仕事派遣 (dispatch - ILWU が持っている権利で、仕事の派遣は会社がするのでなく、組合がする）前に手分けをしてチラシを組合員に配り、こちらの意図を分かってもらおうとしました。組合員の中にも私たちに賛成している人がいますので、仕事を受け取る前にZimの仕事は受け取るなと働きかけてくれたようで、実際にはたった一人を除いて、誰も仕事を受け取りませんでした。

 私たちピケットラインでは、いつもですとILWUの人たちが車で来て、ピケが有るとUターンして、帰るのですが、今日はそれも有りませんでしたので、ひょっとして船がどこか別のピアに変えたのではないかと思うほどでした。結局、誰もピケをこえませんでした。ILWUのローカル１０は荷物を扱い、ローカル３４は事務を扱いますが、３４の人たちは道路の脇で待機していましたが１０が誰も仕事に行かないので、結局自分たちも全員引き返しました。

 帰りに船を確認しましたが確かに停泊していました。Zimのとまっているピアは berth 57という所ですがこの辺りは閑散としていました。次は午後６時のシフトです。しばらく休憩してからまた出かけます。今回も荷物の積み下ろし無く、追い返す事が出来るか。聞いた話ではヨーロッパの方でもボイコットの話が出ているとか。続き、また報告します。和美