普天間基地即時閉鎖!辺野古新基地建設阻止!オスプレイ沖縄配備反対!
5・18~20沖縄現地闘争に決起しよう!
なんぶユニオン執行委員長 宮里勝博
フクシマと沖縄を結ぶ闘い
戦後68年間、沖縄現地で永続的に闘われてきた「米軍基地撤去」の闘いの本質は「米帝・日帝」支配体制を打倒する闘いだ。特に復帰後の「米軍基地撤去」の闘いは日帝支配の根幹を揺るがす闘いとしてあった。
97年から続く辺野古新基地建設阻止の闘いは日米帝の思惑を吹っ飛ばして辺野古新基地建設そのものを粉砕し続けている。まずそこに沖縄-本土の労働者階級の勝利性があるのだ。自民党・民主党そして自民党と政権が変わろうと、沖縄労働者階級の基地撤去の闘いは揺れることなく日帝を攻め続けているのだ。
3・11大震災・原発事故直後に米帝は米韓軍事演習を変更し、三陸沖に空母ロナルド・レーガンをはじめとして艦艇20隻、航空機160機、2万人もの米兵を投じた「トモダチ作戦」を展開した。米軍は被災した仙台空港にパラシュート部隊を降下させて滑走路を修復し、大規模な空輸作戦をおこなった。日米帝は「住民の安全」を確保するという名目で日米軍事演習を強行しているのだ。
米軍は自衛隊との日米調整所を設置し、自衛隊もまた統合任務部隊の一元化指揮のもとに陸海空10万人体制をつくり、労働者階級への「住人の安全」をかかげ警察権力と一体で治安弾圧体制を強行した。
米帝はトモダチ作戦を事実上集団的自衛権の行使として強行すると同時に、日帝を大恐慌下情勢における日帝独自のアジア勢力圏化を阻止し、米帝の日米安保体制そのものを対中侵略体制下に組み敷く攻撃として強行した。しかし、それは成功したのか、三陸沖から空母ロナルド・レーガンは早々と逃亡し、「トモダチ作戦」の戦費は日帝に請求するという米帝は独自で軍事演習さえも行えない実態をさらけ出した。「トモダチ作戦」は米兵に被爆を強いるものとしてあったが、米兵から東電賠償裁判を行う反撃も起こっている。
なによりも東北労働者の「復興特区を許すな」「原発を廃炉に」の闘いは闘う労働組合を甦らせ、大震災・原発事故が軍事問題-体制打倒の闘いであることを示した。ここにオキナワ-フクシマを結合する闘いがあるのだ。フクシマ-沖縄を結ぶ「原発を廃炉」の3・11福島現地闘争に決起しよう。
アーミテージ・ナイレポートの欺瞞性
アーミテージ・ナイレポートにおける沖縄に関する「普天間」という項目は極めて短い、「日本における米国軍の存在は、共同関係に留まらない。同盟の長年にわたり沖縄の米軍基地再編の詳細について非常に高い注意を払っている。結果として、第三次問題の普天間の海兵隊飛行場は、今後のための最適な軍編成計画に投資できたであろう時間と政治資金を使い果たしてしまった。過去の再編から生じる問題はそれがどのようなものであれ、我々が堅く未来に照準を合わせればより容易に解決できるものと考えている。」の項目に改めて辺野古新基地建設阻止続けていることと沖縄基地存続維持全般に日米帝が悲鳴をあげていることが読み取れる。
そこには働く沖縄基地労働者・兵士の姿はない。沖縄全土に米兵の些細な「事件・事故」であっても怒りが蔓延している。米軍兵士の「風紀の乱れ」はベトナム戦争当時を再現しているかのようで、いつ「コザ暴動」が起きてもおかしくない状況にまでなっている。さらに基地労働者の「生きさせろ」のストライキ決起は「死すべきは基地だ」を突きつけている。基地労働者の「外注化・非正規職撤廃」闘争と連帯しよう。
「外注化・非正規職化撤廃」闘争への労働者の決起
新自由主義との闘いは国鉄を先頭にした全職場である。攻撃は、すべての職場生産点で凶暴化し、全矛盾は全職場で渦巻いている。日帝はいまだ労働者を屈服しえてはいないのだ。外注化・非正規職化が世の中に蔓延し一見「当たり前」のように見えるが、これと激突して現実をぶち破っていく闘いを動労千葉・水戸を先頭にしてつくり出している。
ここでの階級決戦の攻防で勝負をつける、それが国鉄決戦なのだ。資本よる徹底した雇用破壊と安全破壊は労働者を殺し労働者の分断と団結破壊・労働組合解体攻撃である。10・1外注化阻止を闘い、Jr.全面外注化阻止粉砕の第2ラウンドは階級的労働運動の再生か根絶かをかけた階級決戦だ。全産別で外注化阻止・非正規職化撤廃を闘おう。
特に本土における沖縄出身労働者は「基地の島」「外注化・非正規職化」の沖縄からも離れ、「生きる」ために本土に渡ってきた人たちで、初めから「非正規労働者」として存在しているのだ。
日帝の全矛盾を抱え苦闘する沖縄出身労働者の組織化も「外注化・非正規職撤廃」闘争の中から生まれる。沖縄出身労働者を闘う合同労組に組織しよう。
4・28沖縄デー闘争から5・15沖縄現地闘争へ決起しよう
11・4全国労働者集会を開催された当日、それに対抗する輩はあろう事か11・4オスプレイ沖縄配備反対集会(芝公園)を当日ぶつけてきた。断じて許せない。しかし、その内実は参加したなかには良心的労働者はいるものの、主催者の思惑は民主党政権にオスプレイ配備はやめてくれと懇願するものでしかなかった。また、1・27オスプレイ沖縄配備反対集会(日比谷野音)も同様に政権交代した安倍政権に懇願するものでしかなかった。こんなことを何度繰り返してもきたことか、これは「ささやかな沖縄の願い」さえも沖縄現地では実現出来ないということであり、「ささやかな沖縄の願い」を実現するためには政権打倒・日帝打倒以外あり得ないことを示しているのだ。
特に1・27集会における全市町村長・議員らが大挙参加し、請願したことに「意義」があるのでは断じてない。「島ぐるみ」「党派をこえて」は政権・体制打倒を言わせない「ガス抜き」なのだ。沖縄では全市町村において「役所の外注化・非正規化」を容認しており「基地撤去、外注-民営化・非正規職賛成」はあり得ないのだ。
沖縄の「外注化・非正規職化」は基地職場においても進行している。基地職場では非正規職化に「生きられない」という怒りの声があふれている。「安保の内実」として基地を動かしているのは労働者だ。だから侵略を止めるのも労働者なのだ。基地労働者の決起・団結の組織化は基地労働者のみの闘いではない内外の「外注化反対・非正規職撤廃」の闘いで連帯し、自らの職場で仲間を組織するところから始まるのだ。
4・28沖縄デー集会に参加し、5・18~20沖縄現地に結集しよう。5・18~20沖縄現地闘争を「外注化・非正規職撤廃」闘争として闘おう。