ヘリ墜落に抗議 宜野座大会
沖縄タイムス記事
【宜野座】米軍ヘリの墜落事故に抗議する宜野座村民大会(主催・村基地対策協議会)が22日、宜野座ドームで開かれた。村民ら千人余が集まり、強行した同型機の訓練再開や、MV22オスプレイの追加配備などに怒りの声を上げた。日米両政府に対し、事故原因が究明されるまでの墜落ヘリと同型機の訓練中止や損害の補償などを求める大会決議案を採択した。
大会では、當眞淳宜野座村長が「安心安全な生活を守り、将来を担う子どもたちのためしっかり事故と向き合い、粘り強く声を上げていかねばならない。ともに頑張っていこう」と訴えた。村の仲田善光老人会長ら村民4人が登壇して抗議した。
大会決議では、墜落現場が最も近い民家からわずか2キロしか離れておらず「村民は常に生命と財産が脅かされていることにほかならない」と指摘。現場に近い飲料用の大川ダムは、水質汚染の懸念が払拭(ふっしょく)されておらず、現在も取水停止が続くことから「断じて許されるものではない」と批判した。墜落事故や同型機の訓練再開に加え、安全性が確認できていないオスプレイの追加配備に対し「村民に恐怖と不安をもたらしており、これ以上の基地負担については受け入れることはできない」と訴えた。
日米両政府に対し(1)事故の原因究明や再発防止の公表までの間の同機種の飛行中止(2)墜落事故にかかる損害の補償(3)安全性確認のための墜落現場への立ち入り調査(4)オスプレイ全機の即時撤収−を求める大会決議を採択した。
ヘリ墜落に抗議 宜野座で村民大会
2013年8月22日琉球新報記事
【宜野座】5日に発生した米軍ヘリ宜野座墜落事故に抗議する宜野座村民大会が22日午後6時半から、同村宜野座ドームで開かれた。宜野座村をはじめ、金武町や恩納村などから多数の住民が集結し、事故に強く抗議した。大会では、事故の原因究明と再発防止策が講じられるまで同機種の飛行を中止することや損害の補償、立ち入り調査の承認、オスプレイの全機撤収-を求める決議を採択する。
宜野座村は沖縄戦後、村面積の50・7%を基地に奪われ、演習による事件事故に苦しめられてきた。米軍基地被害に対する村民大会は今回で5度目となる。
當眞淳村長をはじめ、仲田善光村老人会長、大城武宜野座区長、宜野座中3年の平田哲也君、松田区婦人会の島田久美子さんが登壇し、米軍への怒りと、基地被害のない平和な村への切実な思いを訴えた。
事故は、救難救助訓練中だった米空軍嘉手納基地所属のHH60ヘリコプターが飲料用の大川ダム付近に墜落し、兵士1人が死亡した。現場周辺では2度にわたって火災が発生。6日には米軍が法的根拠がないまま現場上空で民間機の飛行を制限し、国土交通省が米側の制限を追認するなど、米軍や日本政府への批判が相次いだ。
事故現場は現在も日本側の立ち入りが制限されており、村は安全が確認できるまで大川ダムからの取水を停止している。現在、県が同ダムの水質調査や周辺の土壌を採取し、有害物質や放射性物質の有無を調べている。
宜野座村は沖縄戦後、村面積の50・7%を基地に奪われ、演習による事件事故に苦しめられてきた。米軍基地被害に対する村民大会は今回で5度目となる。
當眞淳村長をはじめ、仲田善光村老人会長、大城武宜野座区長、宜野座中3年の平田哲也君、松田区婦人会の島田久美子さんが登壇し、米軍への怒りと、基地被害のない平和な村への切実な思いを訴えた。
事故は、救難救助訓練中だった米空軍嘉手納基地所属のHH60ヘリコプターが飲料用の大川ダム付近に墜落し、兵士1人が死亡した。現場周辺では2度にわたって火災が発生。6日には米軍が法的根拠がないまま現場上空で民間機の飛行を制限し、国土交通省が米側の制限を追認するなど、米軍や日本政府への批判が相次いだ。
事故現場は現在も日本側の立ち入りが制限されており、村は安全が確認できるまで大川ダムからの取水を停止している。現在、県が同ダムの水質調査や周辺の土壌を採取し、有害物質や放射性物質の有無を調べている。