「労働時間」に関連したメール労働
相談事例(2016年3月分)のまとめNPO法人労働相談センター全国一般東京東部労組2016年5月30日1、 放送・報道業界。「裁量労働制」なのに、実際は出退勤の労
働時間は決められている。
業務量過多の長時間労働で、まともな休みはまず取れない。契約
にある祝日・夏休み・冬休み・土曜は隔週という約束は全く守ら
れていない。有給休暇も機能していない。ごく一部の数人の上層
部のみが「裁量労働制」で自由な時間帯に働いている。2、 アルバイト。8時間半労働しても休憩時間が全くない。3、 時間外申請を15分単位でしか認めてくれない。これは労基法
違反だと見たことがあるのですが、本当でしょうか。4、 アルバイト。シフトを全く入れてくれず生活できない。「解
雇ですか」と問うと「解雇ではない」と言われる。この先どうし
たらいいのか。5、 大手ケーキ屋チェーン店でアルバイトの大学生。アルバイト
なのに、お店の鍵の管理や売り上げの銀行入金までさせられるな
ど責任ばかりが大きくなる。しかも、定時のオープン30分前のた
だ働きや勤怠を切った後でも労働させられ、勤怠計算は15分単位。6、 正社員。土日週休2日という雇用契約なのに、海外からの問
い合わせ対応で平日の深夜も土日も一人で対応させられ、全く休
むこともできない。ストレスで自律神経もおかしくなってきてい
る。しかも、その深夜労働時間への手当も「みこみ残業」だから
と一切支払われていない。7、 40時間の固定残業制の会社。定時後の飲み会、歓送迎会、忘
年会などは、固定残業時間に含まれるのか。また、飲み会を強要
することは一般的に許されているのでしょうか。8、 建設業。出張、日勤、夜勤の繰り返しで平均一日18時間以上
会社に寝泊まりさせられている。その上、食事代はおろか残業代もでない。9、 残業に関して会社から「月70時間以内に収めろ」と通達がき
たが、無理なので嘘の届け出をしている。実際には毎月80時間は
優に超えている。体調も壊れてきた。何か良い方法はないでしょうか。10、区役所の入札で清掃委託をしている会社で働いている。会社
が次年度の入札を取るためと利益を上げる為、労働者に無理な過
重・過剰・長時間労働を強制してくる。11、高校生アルバイト(有名会社経営の居酒屋)。18歳未満は22
時から翌朝5時までの深夜労働は違法なのに、22時以降も頼まれ
て働いている。休憩も店長が来ないと休めないのに、店長が来ず
休めていない事が何度もあった。12、NPO法人職員。土日祝日の3時間残業はボランティアでや
ってくれと無給で働いている。13、残業代は出さない上、本来公休の土日出勤のサービス残業ま
で命じられる。14、20日勤務中、11日間も全く休憩がない日が続いた。休憩を取
れないまま働いても、その分の残業代もつかない。15、出版・編集業界。残業が当たり前で朝4時まで残ってまた朝9
時から仕事という日々。残業代も無い上、もともと賃金も最低賃
金。その上、辞めたくても辞めさせてくれない。16、専門学校。2日間の新入生の宿泊研修は、生徒の就寝後の見
回りなど長時間の実労働時間を計算されず、「出張」扱いとされ
出張手当のみ支給された。17、労働基準監督署の立ち入りがあったが、全く改善されない。
毎月100時間を超える残業。2ヶ月まるまる休みがない。「バカ」
「死ね」等の罵声が飛び交う・・・・職場。18、給食会社。休憩時間がまともに取れない。取れても10分~30
分。ゆっくり昼食も食べられない。19、フルパートで働いているが、会社から今後は「固定給」にす
ると告げられた。幾ら残業をしても給料が変わらないそうだ。こ
れって違法ではないか。20、会社から「週40時間を超えないと残業は付かない」と言われ
たが、一日8時間を超えて働いた残業時間も残業代はもらえない
のか。21、介護施設。通勤で往復3時間かかる所に異動させられた。人
手不足で連日残業が3時間。毎日の睡眠時間が5時間ぐらいしか取
れない。生活の為にすぐには辞められない事情がある。22、有名店舗の店長。一年通して「連休」は絶対に休めない。休
日出勤も多い
「労働時間」に関連したメール労働 相談事例
広島現地でオバマ訪問弾劾の集会・デモ貫徹!
写真は上が27日原爆ドーム前での集会。下が26日の広島市内デモ。
広島現地でオバマ訪問弾劾の集会・デモ貫徹!
5月27日正午過ぎ、前日の集会とデモに引き続き、8・6ヒロシマ大行動実行委員会のよびかけで、オバマ広島訪問に反対する集会とデモが、厳戒警備とオバマを「歓迎」する右翼の妨害を実力で打ち破って打ち抜かれた。
集会・デモには年休をとって結集した広島や中四国各地の労働者、そして全学連を先頭に約100人が参加した。被爆二世、広島連帯ユニオン、全学連などからの怒りのアピールが行われ、8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表の大江厚子さんから「5・27オバマ訪問に反対する声明」が読み上げられた。
この前日、26日には、8・6ヒロシマ実行委による「オバマ広島訪問阻止!」広島デモが、サミット戒厳体制を打ち破って打ち抜かれた。午後6時半に原爆ドーム前で開始された集会には、中国やベルギーなどの海外メディアや国内メディアも大注目し、取材陣が殺到した。デモの先頭には広島大学学生自治会の仲間と斎藤いくま全学連委員長が立ち、沿道からは賛同と共感が次々と寄せられた。(Y)
8・6ヒロシマ大行動実行委員会の声明
私たちは本日行われようとしている、米大統領・オバマの広島訪問に対して、絶対反対の意思を明らかにします。
第一に、オバマは「核なき世界」などと言っているが、7000発もの核を持ち続け、その核兵器の近代化(小型化、高性能化)のために30年間で1兆ドル(100兆円以上)を費やす計画を支持しています。オバマは「(核を持つ国がある限り)アメリカは、敵国を抑止するために安全でしっかりした、効果的な(核ミサイルの)保有量を維持する」(プラハ演説)と言っているのです。そしてオバマは、このことを、「核には絶対反対」と闘ってきたヒロシマ・ナガサキの被爆者らに認めさせようとしているのです。私たちは絶対に認めません!
第二に、いま現在、激しい空爆と侵略戦争をやっている者こそオバマだということです。
オバマがヒロシマで「核なき世界」「戦争は罪なき市民に苦しみを与える」などと欺瞞に満ちた言葉を並べ、それをマスコミが賞賛している間にも、中東・シリア・イラクでは子どもと母親らを含む多くの市民が、オバマの命令を受けたアメリカ軍の戦闘機や無人機のミサイルや爆弾によって殺されているのです。
朝鮮半島をめぐっては、かつてない規模の米韓合同演習や、戦争法を施行した日本を含む米日韓の「軍事同盟」強化によって朝鮮侵略戦争が切迫する事態になっています。2月24日、在韓米軍司令官は米下院軍事委員会聴聞会で「朝鮮半島で衝突が起きれば、第2次世界大戦に匹敵する事態になる」と述べています。最高司令官・オバマの下で米軍は、ヒロシマ・ナガサキをはるかに超える朝鮮戦争=核戦争の計画を練り上げ、実行しようとしているのです。
第三に、こうした東アジア支配をめぐる新たな朝鮮戦争=核戦争の出撃拠点として、沖縄米軍基地を強化し続けようとしているのがオバマだということです。
基地があるゆえにまたも繰り返された残虐きわまりない女性暴行殺害事件に対して、沖縄では「全基地を撤去せよ!」の怒りが爆発しています。しかしオバマは日米首脳会談で「謝罪」は拒否し、圧倒的多数の沖縄県民が反対する辺野古への基地建設をあくまで推進すると言い放っているのです。そしてオバマは本日、沖縄海兵隊と一体の岩国基地に降り立ち、そこで朝鮮侵略戦争の最前線部隊である岩国の海兵隊航空部隊を最高司令官として「激励」して、広島にやってくるのです。ヒロシマ・ナガサキとならぶ戦争の惨禍を強制され、戦後も戦争=核戦争のための巨大な米軍基地が置かれ続け、爆音、事件・事故の脅威に日々さらされている沖縄。この沖縄の「すべての基地をなくせ! 戦争絶対反対!」の叫びは、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな!」の叫びと一つだったのではありませんか。 沖縄と共にヒロシマからオバマに怒りの声を上げる時です。
第四に、オバマに同行する安倍とともに、こともあろうに「ヒロシマ」を「日米同盟強化のシンボル」にすることは断じて許されません! 朝鮮・中国・アジアへの侵略戦争を居直る安倍、20万人以上の市民を無差別に虐殺した原爆投下への謝罪を拒否するオバマが、新たな戦争=核戦争のための日米軍事同盟を強化を確認し、そこに被爆者を「立ち会わせる」! このどす黒いもくろみこそオバマ・安倍の広島訪問の最大の目的なのです!
核と戦争をなくすのは、核と戦争を必要とする「1%」の利益を守るオバマや安倍のような支配権力者ではない。核で対抗する北朝鮮や中国の支配者でもない。全世界99%の労働者民衆の団結です。国際連帯です。私たちはヒロシマの怒りをもってデモに立ちあがります。
8・6ヒロシマ大行動実行委員会
[転載]広島現地でオバマ訪問弾劾の集会・デモ貫徹!
写真は上が27日原爆ドーム前での集会。下が26日の広島市内デモ。
広島現地でオバマ訪問弾劾の集会・デモ貫徹!
5月27日正午過ぎ、前日の集会とデモに引き続き、8・6ヒロシマ大行動実行委員会のよびかけで、オバマ広島訪問に反対する集会とデモが、厳戒警備とオバマを「歓迎」する右翼の妨害を実力で打ち破って打ち抜かれた。
集会・デモには年休をとって結集した広島や中四国各地の労働者、そして全学連を先頭に約100人が参加した。被爆二世、広島連帯ユニオン、全学連などからの怒りのアピールが行われ、8・6ヒロシマ大行動実行委員会共同代表の大江厚子さんから「5・27オバマ訪問に反対する声明」が読み上げられた。
この前日、26日には、8・6ヒロシマ実行委による「オバマ広島訪問阻止!」広島デモが、サミット戒厳体制を打ち破って打ち抜かれた。午後6時半に原爆ドーム前で開始された集会には、中国やベルギーなどの海外メディアや国内メディアも大注目し、取材陣が殺到した。デモの先頭には広島大学学生自治会の仲間と斎藤いくま全学連委員長が立ち、沿道からは賛同と共感が次々と寄せられた。(Y)
8・6ヒロシマ大行動実行委員会の声明
私たちは本日行われようとしている、米大統領・オバマの広島訪問に対して、絶対反対の意思を明らかにします。
第一に、オバマは「核なき世界」などと言っているが、7000発もの核を持ち続け、その核兵器の近代化(小型化、高性能化)のために30年間で1兆ドル(100兆円以上)を費やす計画を支持しています。オバマは「(核を持つ国がある限り)アメリカは、敵国を抑止するために安全でしっかりした、効果的な(核ミサイルの)保有量を維持する」(プラハ演説)と言っているのです。そしてオバマは、このことを、「核には絶対反対」と闘ってきたヒロシマ・ナガサキの被爆者らに認めさせようとしているのです。私たちは絶対に認めません!
第二に、いま現在、激しい空爆と侵略戦争をやっている者こそオバマだということです。
オバマがヒロシマで「核なき世界」「戦争は罪なき市民に苦しみを与える」などと欺瞞に満ちた言葉を並べ、それをマスコミが賞賛している間にも、中東・シリア・イラクでは子どもと母親らを含む多くの市民が、オバマの命令を受けたアメリカ軍の戦闘機や無人機のミサイルや爆弾によって殺されているのです。
朝鮮半島をめぐっては、かつてない規模の米韓合同演習や、戦争法を施行した日本を含む米日韓の「軍事同盟」強化によって朝鮮侵略戦争が切迫する事態になっています。2月24日、在韓米軍司令官は米下院軍事委員会聴聞会で「朝鮮半島で衝突が起きれば、第2次世界大戦に匹敵する事態になる」と述べています。最高司令官・オバマの下で米軍は、ヒロシマ・ナガサキをはるかに超える朝鮮戦争=核戦争の計画を練り上げ、実行しようとしているのです。
第三に、こうした東アジア支配をめぐる新たな朝鮮戦争=核戦争の出撃拠点として、沖縄米軍基地を強化し続けようとしているのがオバマだということです。
基地があるゆえにまたも繰り返された残虐きわまりない女性暴行殺害事件に対して、沖縄では「全基地を撤去せよ!」の怒りが爆発しています。しかしオバマは日米首脳会談で「謝罪」は拒否し、圧倒的多数の沖縄県民が反対する辺野古への基地建設をあくまで推進すると言い放っているのです。そしてオバマは本日、沖縄海兵隊と一体の岩国基地に降り立ち、そこで朝鮮侵略戦争の最前線部隊である岩国の海兵隊航空部隊を最高司令官として「激励」して、広島にやってくるのです。ヒロシマ・ナガサキとならぶ戦争の惨禍を強制され、戦後も戦争=核戦争のための巨大な米軍基地が置かれ続け、爆音、事件・事故の脅威に日々さらされている沖縄。この沖縄の「すべての基地をなくせ! 戦争絶対反対!」の叫びは、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな!」の叫びと一つだったのではありませんか。 沖縄と共にヒロシマからオバマに怒りの声を上げる時です。
第四に、オバマに同行する安倍とともに、こともあろうに「ヒロシマ」を「日米同盟強化のシンボル」にすることは断じて許されません! 朝鮮・中国・アジアへの侵略戦争を居直る安倍、20万人以上の市民を無差別に虐殺した原爆投下への謝罪を拒否するオバマが、新たな戦争=核戦争のための日米軍事同盟を強化を確認し、そこに被爆者を「立ち会わせる」! このどす黒いもくろみこそオバマ・安倍の広島訪問の最大の目的なのです!
核と戦争をなくすのは、核と戦争を必要とする「1%」の利益を守るオバマや安倍のような支配権力者ではない。核で対抗する北朝鮮や中国の支配者でもない。全世界99%の労働者民衆の団結です。国際連帯です。私たちはヒロシマの怒りをもってデモに立ちあがります。
8・6ヒロシマ大行動実行委員会
働く人として尊重されない 疲弊する非正規社員
働く人として尊重されない 疲弊する非正規社員
婚約者の両親から反対されて破談
都内のPR会社に勤めて8年になる契約社員の男性(32)は、28歳の頃、結婚したいと思った派遣社員の女性がいた。プロポーズも受け入れてもらい、2人で頑張って働こうと決めたが、彼女の両親は婚約相手が正社員ではないと知った途端、「娘が苦労するのが目に見えている」と反対した。最初は「親を説得する」と言っていた彼女も、だんだんと会う回数が減っていき、2カ月後には「やっぱり親と縁は切れないから」と言い出し、破談になった。以来、恋愛に臆病になり、ずっと彼女はいない。
就職活動ではメーカーを中心に40社ほど受けたが、内定はゼロ。大学の卒業を延期し、「就職浪人」したが2年目の就職活動もうまくいかなかった。そんなとき、「新卒派遣なら、正社員登用率が高い」という派遣会社の誘い文句に引かれて登録、秋に卒業するとすぐに50人規模のPR会社に派遣され、営業職に就き、3年後に契約社員になった。
「正社員登用」というニンジンぶらさげられ
婚約破棄の一件以来、正社員への思いはますます強くなった。上司からは「頑張れば正社員にしてやる」と言われ、鼻先にぶらさげられた「ニンジン」を手に入れようと、正社員以上の仕事量を押し付けられても、嫌な顔を見せずに成果を出してきた。終電間際まで続く打ち合わせに、突然の残業や休日出勤にももちろん応じる。金曜日にいきなり、月曜日までにある企業向けの企画書を仕上げるように言われ、土日に計画していた友人たちとの旅行をキャンセルしたことも。けれど、いくら必死に頑張っても、「ニンジン」は手に入らない。正社員と同じかそれ以上の仕事量、責任を押しつけられて、手取り給与は正社員の7割程度だし、ボーナスももらえない。
非正規雇用は右肩上がり
非正規社員が増えている。総務省の労働力調査のデータを見ると、1990年に881万人だった非正規雇用者数は右肩上がりで増え、2015年には1980万人と2倍以上になった。正規雇用者は徐々に減っているため、90年には20.2%だった非正規雇用者の割合が、15年には37.5%にまで増えている。非正規雇用者の約7割が女性だ。
中高年派遣は10年で2.4倍
大手メーカーに勤めていた52歳の男性は、部署の業績が悪化した2年前にリストラに遭った。有給休暇を消化しながら転職活動をしたが、退職日にも再就職先は決まらなかった。一人娘はまだ小学生だし、妻は20年近く専業主婦で、いまさら働いてほしいとも言えない。男性は生活のために派遣会社に登録した。派遣される先は引っ越しや警備、交通整理、倉庫内での作業といった現場での肉体労働ばかりだった。50 を超える体には正直きつい。
20歳以上年下の社員からタメ口で指示
物流倉庫に派遣されたときは、注文用紙にある商品を探してきて、それを一括りにする「ピッキング」という業務についた。派遣先のリーダーは、30歳前後の男性正社員。タメ口で指示を出し、ちょっとでもミスをすると「使えねぇ」「お前なんて、クビにしてやる」などと怒鳴る。他の派遣社員へも同じような接し方だった。人格まで否定するような暴言を毎日聞いているうちに、男性は左耳が聞こえなくなった。耳鼻科を受診すると「ストレス性突発性難聴」と言われた。
入院申告したら契約が切られる
ホテルでの業務はほぼ立ち仕事。午前中は朝食バイキングや会議室のセッティングなど午前5時半から正午ごろまで勤務。一度家に帰って昼食を取って休憩し、午後は5時から宴会の準備から片づけまでを担当し、遅いときは0時近くまで勤務する。翌朝はまた朝5時半から仕事だ。経費削減のため、冷暖房を使用していいのは客のいるエリアのみ。宴会の準備や片づけの間は、夏は暑く冬は寒い場所で働く。一方、正社員は在庫管理や伝票確認などが主な業務で、現場にはあまり出てこなかった。
ある年の冬、体調不良で病院へ行くと、卵巣が大きく腫れていて、卵巣摘出を勧められた。手術は拒否したが、医師には「体は冷えるし、不規則で睡眠時間も取れない。そんな環境で仕事をするな」と叱られた。その数カ月後には、突然過呼吸のような症状に悩まされるようになったという。
また、この女性は働きを認められて派遣から契約社員になって社会保険にも入れたが、ある時「あごの手術と入院で1カ月間休みたい」と伝えたところ、「一度契約を切る」と言われ、派遣社員に戻されたことがある。病気休業中に本人や家族の生活を保障するためにある「傷病手当金」ももらえず、国民健康保険に入り直して自分で保険料を支払うことになった。手術前で不安だったときに、冷たい仕打ちだった。
6カ国語堪能の添乗員でも年収200万円
「インフルエンザで40度の熱を出したまま南米に行かされたこともあります」
海外旅行の添乗員として働く40代女性もアンケートに体験談を寄せてくれた。派遣社員なのにミスはおろか少しの体調不良も許されないなど正社員以上の責任を押し付けられ、それでいて賃金は正社員に比べて低く、ボーナスも有給休暇も退職金もない。
連載第1回で男性添乗員のケースに触れたように、ほとんどの添乗員は派遣会社に登録している派遣社員。海外添乗員たちは自費で各国語を学んでいて、この40代女性は、日本語、英語のほかスペイン語など計6カ国語を使いこなし、添乗員として20年のキャリアもあるが、月に2~3回のツアーに添乗し、16~26日ほど働いても年収は200万円前後。さらにそこから国民健康保険と国民年金を自分で支払わなければならない。今年はテロや不景気でツアーが激減しているため、年収が100万円を切ってしまうかもしれないという。
海外添乗員は一度ツアーに出ると帰国するまで拘束され、1日平均12時間、長い時は15、16時間ツアー客と過ごす。書類上は1時間休憩を取っていることにしているが、実際は休憩など取れない。体調が悪くても休めない。ヨーロッパ添乗などではガイドがついていないところを添乗員が案内や通訳をすることも多く、誰でもできる仕事ではないため、病気のままツアーに出発したこともあるし、ツアー前日に急病でどうしても行けなくなったときには、代わりの添乗員の航空券代を全額支払わされた。
非正規社員こそ知識を持とう
特定社会保険労務士として、雇用者側、従業員側両方の労働相談に乗っている押本靖貴さんによると、「健康保険」「厚生年金」などの社会保険は、会社側の負担も大きいので、非正規雇用者を加入させない会社も少なくない。そうすると、健康保険から支給される「傷病手当金」も受給できず、病気やケガなどで働けない間の生活保障がない。
社会保険は、正規雇用者の4分の3以上の労働時間・日数の場合、加入の義務がある。保険料の自己負担を覚悟しても、傷病手当金がない国民健康保険ではなく、社会保険に入れるような働き方を選んだほうがいい。さらに社会保険料は会社と折半なので、個人にとっては有利な面もある。
また、労災保険はすべての労働者に適用され、1日の勤務でも対象になるし、雇用保険は雇用期間が31日以上の見込みで週20時間以上の勤務なら加入の対象なので、最初に会社に確認したほうがいい。もし雇用保険に加入していなければ、突然雇い止めに遭ったときに失業手当が受給できず、再就職までの収入がゼロになる。会社が守ってくれない以上、自分で守るしかない。
裁判以外にも労働審判やあっせん手続き
社会保険労務士は労働相談や社会保険に関する専門家で、中でも特定社労士は、当事者同士の話し合いにより解決を目指す「裁判外紛争解決手続(ADR)」のあっせん代理業務もできる。長い時間と多額の費用が必要な「裁判」以外にも、費用が安く迅速に解決できる「労働審判」という手続きや、半日もかからない「あっせん」などもあって、裁判と比べてハードルが低いので、さまざまな選択肢があることを知っておきたい。
これまで4回にわたって、働き方について考えてきた。初回に実施したアンケートの回答や、続々届くメールでのご意見や体験談を読んでいると、いかに仕事で苦しみ、人生が狂ってしまった人が多いかが分かる。問題は深刻だ。「仕事=人生」になりかけている人は、一度立ち止まって考えたほうがいい。仕事に人生をすべて奪われ、自分が壊れてしまう前に。
京大同学会の呼びかけで、京都でサミット粉砕デモ
京大同学会の呼びかけで、京都でサミット粉砕デモ
「サミット粉砕! 安倍を倒せ!」――サミット厳戒態勢を突き破る50人の明るく解放的なデモが、京都の繁華街を席巻した。
5月25日、京都大学同学会中央執行委員会の呼びかけで、「サミット粉砕!京都デモ」が闘われた。同学会中執は今年2~3月の反戦バリスト弾圧を粉砕し、労働者人民の先頭で闘いを呼びかけた。今回のサミット粉砕デモは、6月3日まで京都大学キャンパスで行われる同学会執行部選挙のただ中で行われた。
夕暮れ時の午後7時から三条河原で始まった集会には、京都大学の闘う学生たちと全学連、仕事を終えた労働者が続々と駆けつけた。
全学連の斎藤郁真委員長が「1%の支配階級のために戦争と貧困を進めるサミットに怒りをもって立ち上がろう」とアピールし、サミット弾圧である全学連への「傷害デッチあげ」弾圧を粉砕しようと呼びかけた。
ユニオン自立の労働者が「学生とともにゼネストへ」と発言し、同学会の作部羊平中央執行委員長が「必ず次の反戦バリストに立つ」と意気高く宣言し、デモに出発。
「フランスゼネスト断固支持! 韓国ゼネスト断固支持!」「オバマは帰れ! メルケル帰れ! 全員帰れ! 安倍を倒せ!」
デモ隊は圧倒的な注目の中、河原町通りを進んだ。解散地点の公園で、同学会の作部委員長が「闘いはここからです。こんな腐った社会をぶっ倒す闘いを自分の大学、職場で始めよう」とまとめ、団結ガンバロー。
サミットを粉砕する闘いは翌26日の広島でのオバマ・安倍訪問粉砕闘争へと引き継がれた。
デッチあげ弾圧粉砕・全学連A君奪還へ霞が関デモ
沖縄大自治会選挙、赤嶺委員長を信任
5月19~24日に行われた沖縄大学学生自治会執行部選挙で、総投票数101のうち信任69票が投じられ、赤嶺知晃委員長候補が信任されました。赤嶺委員長は「沖大生の力によって委員長になりました」と語りました。
今年度の選挙は、14日のA君デッチあげ逮捕への怒り、5・16沖大集会&デモへの沖大生の決起という高揚の中で始まりました。選挙期間中、米軍属による女性殺害事件が発覚し全島で怒りが爆発。「反戦ストでキャンパスを反戦・反基地のとりでに」「自治会の仲間A君を取り戻そう。赤嶺君・盛島君への処分撤回」を掲げる赤嶺統一候補は、この事件にどう向き合うのかを必死で議論し、「全基地撤去」の怒りに燃えてキャンパスに立ちました。
反動教職員は暴力と懐柔で学生の投票を妨害しました。エセ「リベラル」の仲地博学長は、「こんな事件があったのに、ビラも配れない大学でいいのか」と迫った赤嶺君に対して、面と向かって「いいんだ」と言い放ったのです!
赤嶺君はこれに怒りを燃やし、「僕らと同世代の女性が殺された。しかし沖大当局は学生が反戦反基地の主体となることを否定する。『最悪のタイミングだ』と事件の火消しに奔走する安倍政権と何が違うのか。この現実を変えたい。沖大反戦ストで全島ゼネストを切り開こう」と訴えて闘いました。
学生の感動的な決起が次々と生まれました。弾圧職員の前で笑顔で信任票を投じてくれる学生、ビラにメッセージを寄せてくれる学生。信任票がどんどん投じられ、ついに3桁の投票、7割近い信任となりました!
24日の選挙総括集会で赤嶺委員長は「泥にまみれながら地道に学生と討論してきて、次の学生自治会を担う仲間が生まれた。明日の嘉手納基地ゲート前行動にも胸張って行ける。学生の怒りを否定する仲地体制には、亡くなった女性の悔しさやみんなの全基地撤去の怒りを背負うことなんてできない」と語りました。沖大反戦ストの現実性は見えた! A君を奪還するぞ!(全学連・F)
デッチあげ弾圧粉砕・全学連A君奪還へ霞が関デモ
東京・関西・広島で狭山集会、「再審・無罪の日まで闘う」
東京・関西・広島で狭山集会、「再審・無罪の日まで闘う」
5月23日、無実の部落民・石川一雄さんの不当逮捕から53年を迎えた。これを徹底糾弾し、安倍政権の戦争・改憲を打ち破って第3次再審闘争に勝利するために、全国水平同盟を先頭に各地で5・23狭山闘争が取り組まれた。
東京集会は5月21日、渋谷区勤労福祉会館で開催された。主催は部落解放東日本共闘会議と全国水平同盟杉並支部。集会の成功に向けて各地域で情宣とビラ入れ、学習会に取り組んできた仲間を先頭に110人が結集、6~7月選挙決戦へ熱気あふれる集会となった。主催者あいさつを解放共闘の岩本正治事務局長、連帯あいさつを星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の戸村裕実共同代表が行った。
5・23闘争参加者への石川さんのメッセージが読み上げられた。「事実調べの実現を通して、再審開始、無罪判決という勝利の日まで、文字通り『血の一滴』まで徹底的に闘い抜かんとする私の姿勢は不変である」。石川さんは殺人罪をデッチあげた国家権力に対し半世紀を超え不屈・非妥協で闘っている。参加者はその闘志に応えともに闘う決意を新たにした。
基調報告を満身の決意を込めて杉並支部の田中れい子支部長が行った。「狭山事件とは何か」から始めた田中さんは、死刑判決と対決して無実を叫び立ち上がった石川さんの闘いが労働者を獲得し、狭山闘争が労働者階級の団結の要となり新自由主義との攻防の最前線にあることを明らかにした。最後に「選挙決戦に総決起し大旋風を巻き起こそう」と呼びかけた。杉並支部の狩野正幸書記長は今国会に提出された部落差別解消推進法案は階級性を一掃する攻撃だと喝破し、これを推し安倍の改憲攻撃に屈服する部落解放同盟を厳しく批判。6・5国鉄集会の情宣活動に取り組もうと呼びかけた。
全関西狭山集会は5月21日、八尾市西郡第3集会所に105人が全関西から結集した。 集会は主催団体の関西労組交流センターの木下浩平事務局長の開会のあいさつで始まった。基調報告を行った全国水平同盟の久原正子委員長は「差別の元凶である国家権力・裁判所を倒そうと訴える石川一雄さんの高裁での最終意見陳述を共同綱領とし、新自由主義との最前線の闘いとして、国鉄闘争を軸に労働組合が狭山闘争の先頭に立って闘おう」と訴えた。
基調報告と石川さんのメッセージを受けて、全国水平同盟高槻支部・植木団地労働組合、京都の崇仁支部準備会と東三条の仲間、西郡支部が断固とした決意を述べた。
討論で八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長は「新自由主義と対決する予防医療・糖尿病教室にかけきって生きるための団結をつくり出し、世の中を変えていく」、西郡支部の佃文弘青年部長は「この間、一つひとつの時代認識をみんなで考え、路線論議をみんなで進め、柔軟性をみんなで養うことで前進するのだとつかんだ。八尾北医療センター労働組合と一体で団結を拡大し世の中をひっくり返す」と表明した。奈良の自治体労働者は下水道の民間委託=解雇攻撃に対し「(嘱託労働者の)『首は覚悟している。組合はどういうけんかをしてくれるのか。当局のやり方は許せない。人間として扱え』という思いに応えストライキへ突き進む」と宣言した。
広島集会は5月22日、広島市西区福島町の西地域交流センター(旧隣保館)で開催され、広島解放共闘に結集する仲間30人が集まった。広島解放共闘の富村寛久議長(元広教組)が開会のあいさつ。石川さんの5・23メッセージが読み上げられた。事務局が、「権力の差別犯罪」「国家権力こそ部落差別の元凶」と断罪した石川さんの控訴審最終意見陳述こそ今日まで貫かれている狭山闘争の原点であり国家権力を打倒する「革命の共同綱領」と提起し、全体で確認した。
基調提起を広島連帯ユニオンの宮原亮青年部長が行った。狭山闘争は新自由主義との最前線の闘いであり、80年代以降の狭山闘争・部落解放闘争解体攻撃が国鉄分割・民営化と一体の攻撃であることを踏まえ、オバマの広島訪問に示される朝鮮侵略戦争切迫と体制内の総屈服状況下で、国鉄決戦を軸にゼネスト・革命への全戦線・全人民の決起をつくり出す決定的な闘いとして狭山闘争があることを明らかにした。
NAZENが署名提出、川内止めろと経産省追及
NAZENが署名提出、川内止めろと経産省追及
5月19日、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)による経済産業省への署名提出と川内原発の即時停止の追及が行われた。NAZEN事務局、NAZEN東京事務局、とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局が先頭に立った。署名提出は4回目、全国から3万873筆が寄せられた。これまでの総計は16万8434筆となった。
織田陽介事務局長が、「原発の即時停止と廃炉」などを迫った上で、川内原発を今すぐとめろと抗議した。これに対し経産省側は、「原子力保安院の解体後は、安全問題は規制庁、避難計画は政府防災会議」と責任逃れをしようとした。しかしさらに追及すると、地震問題と避難計画をめぐって具体的な発言をせざるをえなくなった。
地震に関しては「川内原発直下には活断層はない」「基準以上の揺れがくれば緊急停止する」などと、言い訳にもならない説明だ。福島第一原発事故は直下に活断層がなくても、大地震がくればメルトダウン(炉心溶融)してしまうことを示した。
避難計画についても、九州新幹線が止まって大破産しているにもかかわらず、「絶対安全でないと動かさないということではない」などと居直った。さらに、川内原発再稼働前に避難計画を策定するのに際し、現地に出向して避難計画づくりなどをしていたのが経産省の当事者であることも自認した。経産省の責任逃れは許されない。
これほど具体的なやりとりは、今までの署名提出行動では見られなかった。地震問題と避難計画にこそ、川内再稼働の根本的な問題性・破産性があることを経産省も認めざるを得なくなっているのだ。
安倍政権は川内に続いて伊方原発や高浜原発の再稼働を狙っているが、実にもろくて危機的なものでしかない。川内原発の即時停止、伊方原発・高浜原発の再稼働阻止の運動は確実に力を発揮している。このことに確信を持って闘おう。
[転載]デッチあげ弾圧粉砕・全学連A君奪還へ霞が関デモ
沖縄大自治会選挙、赤嶺委員長を信任
5月19~24日に行われた沖縄大学学生自治会執行部選挙で、総投票数101のうち信任69票が投じられ、赤嶺知晃委員長候補が信任されました。赤嶺委員長は「沖大生の力によって委員長になりました」と語りました。
今年度の選挙は、14日のA君デッチあげ逮捕への怒り、5・16沖大集会&デモへの沖大生の決起という高揚の中で始まりました。選挙期間中、米軍属による女性殺害事件が発覚し全島で怒りが爆発。「反戦ストでキャンパスを反戦・反基地のとりでに」「自治会の仲間A君を取り戻そう。赤嶺君・盛島君への処分撤回」を掲げる赤嶺統一候補は、この事件にどう向き合うのかを必死で議論し、「全基地撤去」の怒りに燃えてキャンパスに立ちました。
反動教職員は暴力と懐柔で学生の投票を妨害しました。エセ「リベラル」の仲地博学長は、「こんな事件があったのに、ビラも配れない大学でいいのか」と迫った赤嶺君に対して、面と向かって「いいんだ」と言い放ったのです!
赤嶺君はこれに怒りを燃やし、「僕らと同世代の女性が殺された。しかし沖大当局は学生が反戦反基地の主体となることを否定する。『最悪のタイミングだ』と事件の火消しに奔走する安倍政権と何が違うのか。この現実を変えたい。沖大反戦ストで全島ゼネストを切り開こう」と訴えて闘いました。
学生の感動的な決起が次々と生まれました。弾圧職員の前で笑顔で信任票を投じてくれる学生、ビラにメッセージを寄せてくれる学生。信任票がどんどん投じられ、ついに3桁の投票、7割近い信任となりました!
24日の選挙総括集会で赤嶺委員長は「泥にまみれながら地道に学生と討論してきて、次の学生自治会を担う仲間が生まれた。明日の嘉手納基地ゲート前行動にも胸張って行ける。学生の怒りを否定する仲地体制には、亡くなった女性の悔しさやみんなの全基地撤去の怒りを背負うことなんてできない」と語りました。沖大反戦ストの現実性は見えた! A君を奪還するぞ!(全学連・F)
デッチあげ弾圧粉砕・全学連A君奪還へ霞が関デモ
[転載]NAZENが署名提出、川内止めろと経産省追及
NAZENが署名提出、川内止めろと経産省追及
5月19日、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)による経済産業省への署名提出と川内原発の即時停止の追及が行われた。NAZEN事務局、NAZEN東京事務局、とめよう戦争への道!百万人署名運動事務局が先頭に立った。署名提出は4回目、全国から3万873筆が寄せられた。これまでの総計は16万8434筆となった。
織田陽介事務局長が、「原発の即時停止と廃炉」などを迫った上で、川内原発を今すぐとめろと抗議した。これに対し経産省側は、「原子力保安院の解体後は、安全問題は規制庁、避難計画は政府防災会議」と責任逃れをしようとした。しかしさらに追及すると、地震問題と避難計画をめぐって具体的な発言をせざるをえなくなった。
地震に関しては「川内原発直下には活断層はない」「基準以上の揺れがくれば緊急停止する」などと、言い訳にもならない説明だ。福島第一原発事故は直下に活断層がなくても、大地震がくればメルトダウン(炉心溶融)してしまうことを示した。
避難計画についても、九州新幹線が止まって大破産しているにもかかわらず、「絶対安全でないと動かさないということではない」などと居直った。さらに、川内原発再稼働前に避難計画を策定するのに際し、現地に出向して避難計画づくりなどをしていたのが経産省の当事者であることも自認した。経産省の責任逃れは許されない。
これほど具体的なやりとりは、今までの署名提出行動では見られなかった。地震問題と避難計画にこそ、川内再稼働の根本的な問題性・破産性があることを経産省も認めざるを得なくなっているのだ。
安倍政権は川内に続いて伊方原発や高浜原発の再稼働を狙っているが、実にもろくて危機的なものでしかない。川内原発の即時停止、伊方原発・高浜原発の再稼働阻止の運動は確実に力を発揮している。このことに確信を持って闘おう。
韓国 鉄道労組が総力闘争 成果年俸制導入と全面対決
韓国 鉄道労組が総力闘争 成果年俸制導入と全面対決
5月30日、韓国・全国鉄道労組は、緊急全国支部長会議をソウルで開き、成果年俸制導入攻撃との絶対非和解の決戦に突入することを全会一致で決定した。鉄道労組の全組織を争議対策委員会に転換。6月22~24日にスト権確立への賛否投票を行い、2013年末の23日間の大ストライキ以来の総力闘争に立ち上がろうとしている。
鉄道公社は5月末、労組との協議を拒否し、労働者側の合意なしの就業規則の一方的改悪によって成果年俸制の全面導入に踏み切った! 労働者の間に業績評価による分断を持ち込んで団結を破壊し、低評価を口実にした解雇の自由化をも可能にしようとする攻撃であり、労組の全面解体攻撃だ。
これに対し、鉄道労組は「一糸乱れぬ団結を形成してゼネストを含む総力闘争をやりぬき、必ず勝利して労働基本権を守り抜こう」と決意し、決戦に突入した。
●全教組結成27年不屈の闘争宣言
5月28日、1989年の創立以来27周年を迎えた全国教職員労働組合が、ソウルで「全国教師大会」を開き、労組認定取り消し・非合法化の大弾圧を打ち破り、パククネ政権と全面対決する決意を明らかにした。
大会には7千人が結集し、「労働基本権争奪」「成果給・教員評価廃止」「歴史教科書国定化撤回」「セウォル号惨事真相究明」などを決議した。
ピョンソンホ委員長は「政府は6万組合員のうち、9人の解雇者の組合員籍を剥奪(はくだつ)せよとの政府命令に従わなかったことを理由に公権力を総動員して労組破壊をしかけている」「歴史の退行にも卑屈にならず、組合員と一緒に必ず労働基本権と政治的自由を闘いとろう」と不屈の闘争宣言を発した。
6月末~7月ゼネストへ大きく動き出した民主労総と連帯し闘おう。
全学連への不当弾圧 A君の釈放かちとる!
全学連への不当弾圧
A君の釈放かちとる!
6月3日、沖縄闘争の直前にデッチあげ逮捕された全学連A君の不起訴釈放をかちとった。獄内外の団結と、A君の完全黙秘・非転向の闘いがかちとった大勝利だ。
A君は5月14日、5カ月も前の、ありもしない「傷害事件」デッチあげで、沖縄で逮捕された。全学連は連日、霞が関でビラをまき、不当弾圧を徹底弾劾し、即時釈放を要求して闘った。多くの労働者人民が弾圧を知って驚き、怒り、激励を寄せた。追い詰められた警視庁は、ついにA君を釈放せざるを得なくなったのだ。
この弾圧は5・15沖縄闘争と伊勢志摩サミットを前にした事前弾圧であり、またこの間の全学連の進撃に対する国家権力の恐怖と焦りにかられた大弾圧であった。
そもそもA君逮捕の口実とした昨年12月の立川駅街宣での「傷害」事件なるものが、初めから国家権力が仕組んだ陰謀的な事件だったのだ。
不当弾圧を絶対に許さない。全学連運動と階級的労働運動の前進、参院選決戦の勝利で大反撃しよう。
8・5~7広島現地闘争へ!
沖縄の怒りとともに!6・15法大デモ
[転載]沖縄の怒りとともに!6・15法大デモ
首都に階級的労働運動の拠点!
動労東京ついに結成
首都に階級的労働運動の拠点!
国鉄東京動力車労働組合がついに結成された。6月1日に結成大会を行った同労組は、4日、鈴木たつお秋葉原事務所で結成集会を開いた。
戦争・改憲と労働法制大改悪に突き進む安倍政権と真っ向から立ち向かう動労総連合の拠点が、東京に打ち立てられたことの意義は絶大だ。動労千葉の闘いに学び、その路線を実践する労働組合が首都に登場したことは、国鉄(JR)労働運動だけでなく日本の労働運動の全体を塗り替える決定的な転換点になる。
東京を始め全国から結成集会に参加した150人の労働者・学生は、動労東京の歴史的な結成をともに喜び合った。組合結成の報告に立った吉野元久委員長(写真)は、「外注化・非正規職化の先頭に立つJR資本のもとで、膨大な非正規労働者が必死に生き闘おうとしている。だからJRと関連会社の労働者が団結する階級的労働組合をつくると決断した」と語った。そして、組合の略称を「動労東京」としたことに触れ、「動労千葉がJR資本とJR総連を徹底的に追い詰め、国鉄分割・民営化の先兵=カクマルとの間に決着をつけた。その地平の上に階級的労働運動は本格的に発展する。だからあえてこの名前を選んだ」と言い切った。さらに「JR東日本本社を徹底的に攻め、JRの息の根を止める。組合員の団結こそが力だと確信して闘う」と宣言した。
連帯のあいさつで動労千葉の中村仁執行委員が、「1047名解雇撤回闘争はJRを直接相手にする闘いになった。そのJR東日本本社のある東京でついに動労東京が結成された。解雇を撤回させ、私は必ずJRの制服を着る」と発言した。
動労水戸の照沼靖功さんは、「動労東京ができてJR東日本本社と徹底的に闘える。常磐線も東北線も高崎線も東京が出発点。常磐線全線開通阻止へ水戸と東京が一丸となり闘おう」と訴えた。
動労西日本の山田和広書記長は「非正規職化・解雇と闘い、青年を先頭に動労総連合をさらに拡大する」と表明した。
鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人の花輪不二男さんは、「吉野さんが国労にいた時からともに闘ってきたが、今日の吉野さんは最高に明るい」と切り出し、沖縄での米軍属による女性殺害事件に怒りをたぎらせて安倍打倒を訴えた。合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸代表は「労働組合が闘えば勝てる時代が来た。動労東京とともに全国協は最先頭で闘う」と宣言した。
満場の拍手を浴びて動労東京の組合員が並んだ。それぞれが、安全を破壊し低賃金を強いる資本への怒りを語り、JR東日本に対しひとつに団結して闘えることの喜びを表わした。吉野委員長は、JR本体を始め全関連会社にさらに組織を拡大すると決意を述べた。
1047名解雇撤回へ闘う小玉忠憲さんは「カクマルとの決着は完全についた。動労千葉こそ労働運動の主流派だ。青年とともに青年の未来を切り開くことが問われている」と激励した。
東京東部ユニオンの小泉義秀委員長、精研労組の諸永政廣委員長が、動労東京の闘いをともに担う決意を示した。
全国労組交流センターの辻川慎一代表は、戦後国鉄労働運動史を説き明かしつつ、「動労はカクマルのものではなく動労千葉のものだ」と鮮明に突き出した。さらに、2018年を前に非正規労働者を評価制度で雇い止めにする攻撃が始まっていることに怒りをたぎらせ、「われわれの労働を資本が評価するなど許せない。労働者の労働は労働者自身のもの、社会のもの、全人民のものだ。2018年に向け、資本主義を打倒する闘いに総力で立つ」と力説した。
動労東京の青年組合員が組合結成宣言を読み上げ、行動方針提起に立った組合員は翌日の国鉄闘争全国運動集会の成功と鈴木たつお弁護士を押し立てての参院選への総決起を呼びかけた。青年組合員のリードで全員が団結ガンバローのこぶしを突き上げた。首都・東京から階級的労働運動の新たなうねりが始まった。
[転載]首都に階級的労働運動の拠点!
動労東京ついに結成
首都に階級的労働運動の拠点!
国鉄東京動力車労働組合がついに結成された。6月1日に結成大会を行った同労組は、4日、鈴木たつお秋葉原事務所で結成集会を開いた。
戦争・改憲と労働法制大改悪に突き進む安倍政権と真っ向から立ち向かう動労総連合の拠点が、東京に打ち立てられたことの意義は絶大だ。動労千葉の闘いに学び、その路線を実践する労働組合が首都に登場したことは、国鉄(JR)労働運動だけでなく日本の労働運動の全体を塗り替える決定的な転換点になる。
東京を始め全国から結成集会に参加した150人の労働者・学生は、動労東京の歴史的な結成をともに喜び合った。組合結成の報告に立った吉野元久委員長(写真)は、「外注化・非正規職化の先頭に立つJR資本のもとで、膨大な非正規労働者が必死に生き闘おうとしている。だからJRと関連会社の労働者が団結する階級的労働組合をつくると決断した」と語った。そして、組合の略称を「動労東京」としたことに触れ、「動労千葉がJR資本とJR総連を徹底的に追い詰め、国鉄分割・民営化の先兵=カクマルとの間に決着をつけた。その地平の上に階級的労働運動は本格的に発展する。だからあえてこの名前を選んだ」と言い切った。さらに「JR東日本本社を徹底的に攻め、JRの息の根を止める。組合員の団結こそが力だと確信して闘う」と宣言した。
連帯のあいさつで動労千葉の中村仁執行委員が、「1047名解雇撤回闘争はJRを直接相手にする闘いになった。そのJR東日本本社のある東京でついに動労東京が結成された。解雇を撤回させ、私は必ずJRの制服を着る」と発言した。
動労水戸の照沼靖功さんは、「動労東京ができてJR東日本本社と徹底的に闘える。常磐線も東北線も高崎線も東京が出発点。常磐線全線開通阻止へ水戸と東京が一丸となり闘おう」と訴えた。
動労西日本の山田和広書記長は「非正規職化・解雇と闘い、青年を先頭に動労総連合をさらに拡大する」と表明した。
鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人の花輪不二男さんは、「吉野さんが国労にいた時からともに闘ってきたが、今日の吉野さんは最高に明るい」と切り出し、沖縄での米軍属による女性殺害事件に怒りをたぎらせて安倍打倒を訴えた。合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸代表は「労働組合が闘えば勝てる時代が来た。動労東京とともに全国協は最先頭で闘う」と宣言した。
満場の拍手を浴びて動労東京の組合員が並んだ。それぞれが、安全を破壊し低賃金を強いる資本への怒りを語り、JR東日本に対しひとつに団結して闘えることの喜びを表わした。吉野委員長は、JR本体を始め全関連会社にさらに組織を拡大すると決意を述べた。
1047名解雇撤回へ闘う小玉忠憲さんは「カクマルとの決着は完全についた。動労千葉こそ労働運動の主流派だ。青年とともに青年の未来を切り開くことが問われている」と激励した。
東京東部ユニオンの小泉義秀委員長、精研労組の諸永政廣委員長が、動労東京の闘いをともに担う決意を示した。
全国労組交流センターの辻川慎一代表は、戦後国鉄労働運動史を説き明かしつつ、「動労はカクマルのものではなく動労千葉のものだ」と鮮明に突き出した。さらに、2018年を前に非正規労働者を評価制度で雇い止めにする攻撃が始まっていることに怒りをたぎらせ、「われわれの労働を資本が評価するなど許せない。労働者の労働は労働者自身のもの、社会のもの、全人民のものだ。2018年に向け、資本主義を打倒する闘いに総力で立つ」と力説した。
動労東京の青年組合員が組合結成宣言を読み上げ、行動方針提起に立った組合員は翌日の国鉄闘争全国運動集会の成功と鈴木たつお弁護士を押し立てての参院選への総決起を呼びかけた。青年組合員のリードで全員が団結ガンバローのこぶしを突き上げた。首都・東京から階級的労働運動の新たなうねりが始まった。
[転載]首都に階級的労働運動の拠点!
動労東京ついに結成
首都に階級的労働運動の拠点!
国鉄東京動力車労働組合がついに結成された。6月1日に結成大会を行った同労組は、4日、鈴木たつお秋葉原事務所で結成集会を開いた。
戦争・改憲と労働法制大改悪に突き進む安倍政権と真っ向から立ち向かう動労総連合の拠点が、東京に打ち立てられたことの意義は絶大だ。動労千葉の闘いに学び、その路線を実践する労働組合が首都に登場したことは、国鉄(JR)労働運動だけでなく日本の労働運動の全体を塗り替える決定的な転換点になる。
東京を始め全国から結成集会に参加した150人の労働者・学生は、動労東京の歴史的な結成をともに喜び合った。組合結成の報告に立った吉野元久委員長(写真)は、「外注化・非正規職化の先頭に立つJR資本のもとで、膨大な非正規労働者が必死に生き闘おうとしている。だからJRと関連会社の労働者が団結する階級的労働組合をつくると決断した」と語った。そして、組合の略称を「動労東京」としたことに触れ、「動労千葉がJR資本とJR総連を徹底的に追い詰め、国鉄分割・民営化の先兵=カクマルとの間に決着をつけた。その地平の上に階級的労働運動は本格的に発展する。だからあえてこの名前を選んだ」と言い切った。さらに「JR東日本本社を徹底的に攻め、JRの息の根を止める。組合員の団結こそが力だと確信して闘う」と宣言した。
連帯のあいさつで動労千葉の中村仁執行委員が、「1047名解雇撤回闘争はJRを直接相手にする闘いになった。そのJR東日本本社のある東京でついに動労東京が結成された。解雇を撤回させ、私は必ずJRの制服を着る」と発言した。
動労水戸の照沼靖功さんは、「動労東京ができてJR東日本本社と徹底的に闘える。常磐線も東北線も高崎線も東京が出発点。常磐線全線開通阻止へ水戸と東京が一丸となり闘おう」と訴えた。
動労西日本の山田和広書記長は「非正規職化・解雇と闘い、青年を先頭に動労総連合をさらに拡大する」と表明した。
鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人の花輪不二男さんは、「吉野さんが国労にいた時からともに闘ってきたが、今日の吉野さんは最高に明るい」と切り出し、沖縄での米軍属による女性殺害事件に怒りをたぎらせて安倍打倒を訴えた。合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸代表は「労働組合が闘えば勝てる時代が来た。動労東京とともに全国協は最先頭で闘う」と宣言した。
満場の拍手を浴びて動労東京の組合員が並んだ。それぞれが、安全を破壊し低賃金を強いる資本への怒りを語り、JR東日本に対しひとつに団結して闘えることの喜びを表わした。吉野委員長は、JR本体を始め全関連会社にさらに組織を拡大すると決意を述べた。
1047名解雇撤回へ闘う小玉忠憲さんは「カクマルとの決着は完全についた。動労千葉こそ労働運動の主流派だ。青年とともに青年の未来を切り開くことが問われている」と激励した。
東京東部ユニオンの小泉義秀委員長、精研労組の諸永政廣委員長が、動労東京の闘いをともに担う決意を示した。
全国労組交流センターの辻川慎一代表は、戦後国鉄労働運動史を説き明かしつつ、「動労はカクマルのものではなく動労千葉のものだ」と鮮明に突き出した。さらに、2018年を前に非正規労働者を評価制度で雇い止めにする攻撃が始まっていることに怒りをたぎらせ、「われわれの労働を資本が評価するなど許せない。労働者の労働は労働者自身のもの、社会のもの、全人民のものだ。2018年に向け、資本主義を打倒する闘いに総力で立つ」と力説した。
動労東京の青年組合員が組合結成宣言を読み上げ、行動方針提起に立った組合員は翌日の国鉄闘争全国運動集会の成功と鈴木たつお弁護士を押し立てての参院選への総決起を呼びかけた。青年組合員のリードで全員が団結ガンバローのこぶしを突き上げた。首都・東京から階級的労働運動の新たなうねりが始まった。
「核のボタン」も平和公園に持ち込み
「核のボタン」も平和公園に持ち込み
5月27日、安倍とともに広島へ乗り込んだ米大統領オバマは、核発射を認可する大統領専用コードの入った装甲ブリーフケースを付き添いの陸軍武官に持たせ、被爆者の遺骨が眠る平和公園を蹂躙(じゅうりん)した。オバマは慰霊碑を背に行った演説で原爆投下への謝罪や反省を一切述べず、その国家犯罪を居直った。新たな核戦争を準備するオバマと安倍を絶対に許してはならない。全世界の労働者の団結で米日帝国主義を打倒し、労働者の手ですべての核を廃絶しよう。
謝罪も反省もなく原爆投下居直るオバマ
オバマの広島演説は、原爆投下というアメリカ帝国主義が犯した未来永劫(えいごう)許されることのない国家犯罪・戦争犯罪を完全に居直るものであり、ヒロシマ・ナガサキのすべての被爆者、そして日本と世界の労働者人民にとって絶対に許すことできないものだった。
オバマはその演説の冒頭で、広島への原爆投下を「空から死が降ってきた」などとあたかも自然災害のように描き、これに対する一片の謝罪も反省もない態度をあらわにした。そして抽象的で無内容な17分間の長広舌を通じて、米帝の戦争責任・戦争犯罪をどこまでもあいまい化しつつ、「自分の生きている間に(核廃絶は)達成できない」という2009年プラハ演説の言葉を繰り返した。ここに示されているのは、米帝は今後も核を保持し、また米帝自身の判断でいつでも使用するという立場を少しも変えていないことだ。
オバマと安倍は、この演説の場に被団協の一部幹部などあらかじめ選別された被爆者を同席させ、あたかも広島の被爆者が原爆投下を許し、米帝オバマと和解したかのような演出を行った。これを与野党問わず日本のあらゆる政治勢力や大手マスコミがもろ手をあげて大絶賛しているのだ。
30年で1兆㌦の大核軍拡を強行する米帝
何よりも演説の本質は、オバマらが核攻撃を許可するコード入りのケース(「高度緊急状態」に置かれた975発の核弾頭の発射を命令できる)を持って平和公園へ乗り込んだという事実に示されている。しかもオバマは、この膨大な核兵器を圧倒的に強化し刷新する新たな核政策をすでに開始しているのだ。
今年1月、「米オバマ政権が今後30年間で1兆㌦を投じて核戦力の更新を計画している」と英エコノミスト誌が報じて以来、その恐るべき大核軍拡戦略の実態が次々と明らかになっている。アメリカの反核団体が発表した報告書『1兆ドルの大惨事』によると、オバマが推進する計画は、「米国保有の全核兵器を刷新し、高性能化するもの」であり、明らかに「核戦争を始めるための計画」だという。
すなわち、冷戦時代の巨大化した核爆弾に代わり、破壊力を広島型原爆の3倍~2%程度まで「調節」して臨機応変に使用できる新型核爆弾「B61―12」を開発する。従来の核攻撃型巡航ミサイル・トマホークの後継として、数千㍄離れた攻撃目標までレーダーを回避して到達できる新型長距離巡航核ミサイル(LRSO)を導入する。さらに、こうした核兵器の刷新に伴い、陸・海・空軍の核搭載可能な兵器(原子力潜水艦やステルス爆撃機など)が一斉に新開発される。
これらは実に「従来よりもはるかに核兵器に依存した米軍」をつくる計画と言われ、国防省の内部からも「核兵器使用の敷居が低くなり、一度使用するとコントロールが効かなくなる」として反対の声があがるほどだ。単なる核兵器の「近代化」ではなく、核兵器を「実際に使用する」ことを最大の目的とした、まったく新たな核軍拡戦略の開始である。
そもそもオバマは2009年のプラハ演説で「安全、確実で効果的な核兵器備蓄を維持する」と宣言して以来、ブッシュ前政権を大幅に上回る核兵器関連予算の増額を毎年続けてきた。その額は、オバマ政権として初の本格的な予算要求となった11年度の時点で約70億㌦、16年度には90億㌦近くに達している。
その上、さらに「30年間で1兆㌦」を投じるとは、年平均330億㌦超の史上空前の一大核軍拡戦略に踏み出すということである。まさに「第2のマンハッタン計画」ともいうべきものだ。
この現実を前にオバマの広島訪問を賛美することは、新たな核戦争を容認することに等しい。
被爆者の怒り継承しすべての核の廃絶を
日帝・安倍は今回のオバマ訪問を最大限に政治的に利用して、日本の労働者階級が戦後一貫して守り抜いてきた「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな」「一切の核と戦争を許さない」という闘いの原則と階級意識を解体することを狙った。
これに対して怒りの弾劾をたたきつけた5・26~27オバマ来広弾劾闘争は圧倒的な注目を集め、国内外で広範な共感を呼んでいる(1面に記事)。安倍の報道管制など、労働者の決起で粉砕できるのだ。
「人間をかえせ 人間の世のあるかぎり崩れぬ平和をかえせ」(被爆詩人・峠三吉)という被爆者の叫びは、戦後の反戦反核闘争を通じて日本労働者階級の共同の決意となった。それは帝国主義によって奪われたすべてを労働者階級の手に取り戻す闘いとして、今日の国鉄闘争を先頭とする階級的労働運動と革命的共産主義運動の中に脈々と受け継がれている。この力がある限り、ヒロシマ・ナガサキの怒りと闘いを抹消することなど絶対にできないのだ。
韓国・民主労総をはじめ全世界の労働者と団結し、米日帝国主義の朝鮮侵略戦争=核戦争を絶対に阻止しよう。帝国主義を打倒し、すべての核を廃絶しよう。(水樹豊)