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晴海局に解雇撤回迫る・・・・郵政非正規ユニオン

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郵政非正規ユニオン
晴海局に解雇撤回迫る!
当該先頭に団体要求行動

(写真 寒さを吹き飛ばし「解雇を撤回しろ!」と熱いシュプレヒコール【12月23日 晴海局前】)

 「不当労働行為認定をかちとったぞ!」「日本郵便・橋社長は謝罪しろ!」「晴海局は雇い止め解雇を撤回しろ!」
 東京・晴海郵便局前で12月23日朝8時から、雇い止めされたO組合員の解雇撤回および郵政非正規ユニオンとO組合員に対する不当労働行為への謝罪を求める団体要求行動が闘いぬかれた。行動は郵政非正規ユニオンなどがよびかけ、25人が駆けつけた。
 2013年3月31日、晴海局は労災で療養中のOさんを雇い止め解雇した。しかも晴海局は組合との団交を2回で一方的に打ち切るなどの不当労働行為を行った。組合の申し立てに対し東京都労働委員会は昨年12月10日、晴海局の不当労働行為を認定したが、Oさんの解雇撤回は棄却した。組合は直ちに中央労働委員会に再審査を求める申し立てを行った。今回の行動はこれと並行し、Oさんの解雇撤回を絶対にかちとる職場実力闘争として闘いぬかれた。
 東京中部ユニオンの仲間の司会で集会が始まった。基調報告を郵政非正規ユニオンのA執行委員が行った。「私たちは東京都労働委員会で晴海局の不当労働行為認定をかちとった。それに対し晴海局は固く口を閉ざしている。だが、それで逃げられると思ったら大間違いだ。郵政非正規ユニオンとO組合員は中央労働委員会に再審査を申し立て、団交に応じさせることと、雇い止め解雇撤回をかちとる闘いを開始している。東京多摩局の雇い止め解雇撤回闘争も中央労働委員会の闘いが結審を迎える。また、全国に郵政非正規ユニオンの旗が立って奮闘し、重要な勝利をかちとっている。郵政非正規ユニオンはO組合員の解雇撤回まで闘う!」
 続いてOさんがマイクを握り、「私は非正規であり続けたためにどんな悲惨な目にあったかをこの身をもって経験してきており、まして通勤災害中の労働者を『戦力外』とみなし平気で雇い止めにした晴海局と日本郵政がどうしても許せなかった。一矢(いっし)報いなければこのまま非正規の現状は変わらないと考え、ユニオンとともに闘う覚悟を決めたのです」と深い怒りを語り、続けて「私は、闘争開始から『解雇撤回』を目標に闘ってきました。なので、中央労働委員会に争議の場を移し、これからも闘争は続けます! 非正規の人権の向上、正規と変わらない労働条件―夢みたいな話ですが、この闘争には過去に泣く泣く郵便局を辞めていかなければならなかった非正規の思いが込められているのです」と自らの存在をかけた決意を表明した。
 さらに東京各地のユニオンなどの労働者が次々と晴海局を弾劾し、闘う決意を述べた。
 集会中、自転車で通りがかった地元の男性が「朝日新聞で都労委決定の記事を読んだ。解雇は絶対に許せない。がんばって」と話しかけ、握手でOさんを激励した。
 晴海局は不当労働行為を謝罪し、Oさんの解雇を直ちに撤回しろ! 日本郵便は、東京多摩局など全国各局で行った解雇をすべて撤回しろ!

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歴史の正義と被害者の人権を捨てた日本軍 「慰安婦」問題の屈辱的合意を糾弾する!

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歴史の正義と被害者の人権を捨てた日本軍 「慰安婦」問題の屈辱的合意を糾弾する! 

12月29日、韓国47団体共同記者会見文


(写真 第1211回日本軍慰安婦問題解決のための水曜集会【12月30日 ソウル・日本大使館前】)

 12月28日に強行された日本軍「慰安婦」問題での日韓外相会談「合意」に対し、翌29日、韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会を始め民主労総、韓国労総、全国農民会総連盟、全国貧民連合、さらに宗教者、市民、学生など47団体が共同記者会見を開き、日帝の戦争責任に免罪符を与える「屈辱的合意」は「韓日軍事同盟構築と韓米日同盟の完成を加速化させる」暴挙だと糾弾した。全文を掲載します。朝鮮侵略戦争に突き進む安倍政権と怒りに燃えて闘おう。(編集局)

 昨日(12月28日)韓日外相会談を通して、韓国と日本政府は、△安倍総理の謝罪表明△日本軍「慰安婦」被害者支援のための財団を韓国政府が設立し日本政府が10億円援助△国際社会での相互非難中断などを合意、発表し、日本軍「慰安婦」問題の最終的で不可逆的な解決を宣言した。
 共同記者会見でユンビョンセ外交部長官は、(ソウルの日本大使館前にある)少女像について「関連団体と協議して適切に解決する」として、撤去を求めた日本側の要求を事実上受け入れることを明らかにした。
 私たちは被害者らが数十年間要求した国家的、法的謝罪と賠償を完全に度外視したことはもちろん、この懸案に対する国際的問題提起を元から封鎖して、少女像まで撤去することにした屈辱的合意に対して、強力に糾弾する。
 今回岸田外相が代わりに発表した安倍総理の立場は、かなり前の河野談話を繰り返す水準に留まっただけで、核心的争点の日本軍「慰安婦」強制動員の法的責任についてはまったく言及していない。最近、教科書の歪曲など、植民地支配と侵略の歴史を否定する国家的、制度的動きが全面化されているという事実に照らしてみる時、総理個人の抽象的謝罪は歴史歪曲に対する批判をもみ消すリップサービスに過ぎないという批判を受けて当然だ。
 しかも解決法として提示したのが「被害者支援のための財団」を韓国政府が設立して、これに日本政府が10億円の基金を援助する方式だが、日本軍「慰安婦」問題に対する日本政府の責任により加害者として賠償するのではなく、被害国政府が財団を設置して幾らかの基金を援助する方式で終わらせるということだ。万一、日本政府が本当に日本政府の責任を認めて反省するならば、当然法的に賠償し、歴史歪曲中断などの措置を取らなければならない。それがまさに被害者らが数十年間苦痛の中で要求してきた解決法だった。
 しかし日本政府は、65年韓日基本条約と請求権協定ですべての賠償問題が解決されたという既存の主張を繰り返しながら、せいぜい「出資金」を前面に出して、被害者らの人権回復と正しい歴史回復に対する切実な要求を徹底的に無視した。
 50年前、3億円(ママ)の「祝い金」で植民地犯罪清算と法的賠償を対等交換をした屈辱的な韓日基本条約と請求権協定に続き、10億円の「出資金」で日本軍「慰安婦」問題に対する国家的、法的謝罪と賠償問題を度外視した今回の野合は、反歴史的暴挙だと指弾を受けて当然だ。
 「被害者が納得する水準にならなければならない」と数回、大統領が直接公言しながらも、このような不十分な内容の立場に同意して日本軍「慰安婦」問題の最終的で不可逆的な解決を宣言し、今後国際社会で問題提起をしないことにしたことはもちろん、少女像に対して「関連団体と協議して適切に解決」としたことによって、事実上撤去に合意した韓国政府の屈辱的低姿勢は、納得することも容認することもできないものだ。
 発表後、パククネ大統領が「年内妥結に関する韓日首脳会談の約束が実現」したと言及し、ユンビョンセ外交部長官が「韓日関係をよくしていくことが韓米関係のためにも重要だ」と明らかにしたことは、今回の合意が、ひたすら韓日首脳会談で日本軍「慰安婦」問題の年内妥結を公言したパククネ大統領の政治的功績を積むことと、韓米日、韓日軍事同盟の完成に向けた米国側の要求を受け入れるための、拙速野合であることを赤裸々に示している。
 日本軍「慰安婦」問題などいわゆる過去の問題に対する韓日間の縫合(ほうごう)と対日免罪符の付与が、韓日軍事同盟構築、韓米日同盟の完成を加速化させることは火を見るより明らかだ。
 韓日首脳会談を前後して、日本軍の韓半島再進出が可能だと発言したファンギョアン国務総理の発言でも、その方案準備のために韓日間の准将級軍事会談が数回、秘密裏に進められてきたことで明らかなように、自衛隊の韓半島再出兵を制度的に担保しようとする動きもまた本格化されるだろう。
 しかし韓日両国の国民は皆、過去の侵略の歴史を繰り返す韓米日覇権同盟完成と韓日軍事協力に強く反対して抵抗している。過去の問題の負担を拙速野合で迂回(うかい)し、韓日軍事協力と韓米日覇権同盟完成に向かって全面的に進もうとする韓日両国の試みは、巨大な国民的抵抗に直面することになることを厳重に警告する。
 日本軍「慰安婦」問題に対して国家的・法的に謝罪し、賠償しろ!
 パククネ政府と安倍政府は、正しい歴史と被害者の人権回復を無視した拙速野合を白紙化しろ!
 2015年12月29日

鈴木たつお弁護士新年第一声

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1・4都庁前 
鈴木たつお弁護士新年第一声

  日韓「慰安婦」合意を徹底弾劾!


 1月4日、新年の仕事始めを迎えた東京都庁前で、「許すな改憲!大行動」と全学連が2016年最初のビラまき・街頭宣伝活動を行った。「許すな改憲!大行動」の代表呼びかけ人で7月の参院選への出馬を表明した鈴木たつお弁護士、全学連の斎藤郁真委員長、東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長が、登庁する労働者とあいさつを交わしながら新年のアピールを行った。
 鈴木弁護士は初めに、昨年12月28日に安倍と韓国パククネが行った日本軍軍隊慰安婦問題の合意を徹底弾劾した。「日韓政府が行った今回の合意について、日本のマスコミや日本共産党を始めとする野党などが、あげて安倍首相をたたえています。しかし、韓国では、これに対して大きな反対運動が起こっています。歴史の真実を抹殺し、人権を踏みにじる合意は許せないと、労働組合を始めとする47の団体が合意に反対する共同声明を発表しています。そして、この合意の本当の狙いは何か。それは、アメリカの国務省がただちに『合意を歓迎する』『これは安保協力の前進につながる』と声明したことからも明らかなように、日米韓の軍事態勢の強化、戦争態勢の構築です。今、北朝鮮が危機に陥り、韓国パククネ政権が労働者のゼネストで倒されそうになっています。その朝鮮半島に米軍と日本の自衛隊が共同して乗り込もうとしています。そのための布石が今回の合意です」
 続いて、安倍政権が年頭から改憲に向けた動きを本格化させていることを暴露し、「安倍・自民党は『緊急事態条項』を憲法に新設すると言っています。これは戒厳令です。かつてドイツでナチス・ヒトラーに全権を与えた『授権法』と同じものです」と警鐘を鳴らした。さらに安倍政権が推進する新自由主義政策を怒り込めて批判した。「今、日本の社会に深々と広がっている貧困の原因は非正規職のまん延にあります。労働者の賃金もどんどん下げられています。さらに軽減税率というごまかしによって消費税増税が強行されようとしています。絶対に許してはならない!」
 そして最後に、「どうすれば安倍政権を倒せるか。それは労働者の団結した力、ストライキの力です。今こそ労働組合をつくりましょう。そして資本の言いなりの労働組合幹部を打倒して、労働者の利益を本当に代表する労働組合にしましょう。その労働者の団結こそ戦争と改憲を阻止する力であり、非正規職を撤廃して貧困をなくす力です。ともに団結して闘いましょう!」と力強く訴えた。
 続いて、全学連の斎藤委員長がアピールに立った。「今、韓国の日本大使館前で連日、何百人もの人が集まって日韓合意に抗議しています。『かつての戦争を反省する』と称して、新しい戦争の準備が行われた、これが今回の日韓合意の核心です。日米韓の軍事同盟が新たな段階に向かおうとしています。あらためて戦争反対の声を強く上げていくことが必要です。闘う労働組合を、闘う学生運動をよみがえらせなければならない。戦争とは、軍隊が戦場で銃を撃ち合うというだけの問題ではなく、労働の問題であり、労働者の戦争動員の問題です。この社会を実際に動かしている労働者の団結にこそ戦争を止める力があります。私たちが立ち向かうべき相手は貧困と戦争の政治を進める安倍政権であり、それを追認し屈服している勢力です。これらに対して、この2016年、団結した労働者の力、ゼネストの力を示しましょう。そして労働者の利益を代表する新しい労働者の政党をともにつくりましょう!」
 鮮明で力強いアピールに注目が集まり、道行く人も足を止めて聞き入った。そして登庁する労働者や通行する人びとが次々と笑顔でビラを受け取り、用意した千枚のビラはすべてなくなった。2016年最初の街宣活動が確かな手応えをもって成功した。


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全学連新年座談会 

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全学連新年座談会 

全国大学で反戦ストを 

新自由主義と闘い自治会建設へ


(写真 ずぶ濡れになりながら機動隊との激突に勝ち抜き車道占拠集会をかちとった【9月16日 国会正門前】)
(写真 京都大学同学会は戦争反対のバリケードストに立った【10月27日 京大】)

(写真 沖縄大学学生自治会と全国学生が団結して学内で集会・デモを敢行し、那覇市内デモへと打って出た【5月18日 沖縄大学】)

 2015年、全学連(全日本学生自治会総連合)は、戦争法絶対阻止の国会決戦を巨万の労働者人民とスクラムを組んで実力闘争として闘い、全世界の労働者・学生の闘いとも呼応して京都大学での10月反戦ストライキに上りつめた。激戦激闘の中からくめども尽きせぬ教訓をつかみとり、その地平の上に2016年、改憲と朝鮮侵略戦争をめぐる大決戦に全国の大学での反戦ストと街頭での実力闘争、そして7月参議院選挙闘争を闘う決意に燃えている。全国の大学に学生自治会を建設し、今こそ全学連が300万学生の主流派に飛躍する時だ。

■出席者(敬称略)
斎藤郁真(委員長/法政大学)
作部羊平(副委員長/京都大学同学会委員長)
赤嶺知晃(副委員長/沖縄大学学生自治会委員長)
森田寛隆(広島大学学生自治会委員長)
石田真弓(東北大学)
森幸一郎(書記次長/京都大学)
▽司会 坂野陽平(書記長/上智大学)

京大バリスト打ちぬいた

時代への回答示す

 坂野 昨年は、学生自治会を基盤にした「戦争反対のストライキを闘う全学連運動」へと、京都大学同学会の仲間を先頭に挑戦してきました。
 斎藤 僕らがずっと、「世界大恐慌は戦争を生み出す」「世界戦争が切迫している」と言ってきたことが、現実のものになり始めたと実感します。11・13パリ無差別銃撃・自爆事件があり、11月24日にはトルコによるロシア軍機撃墜があった。全世界の帝国主義国・大国が、市場と資源と勢力圏を求めてイラク・シリアに軍事的に群がってきている。中東、ウクライナ、東アジアを焦点に「世界戦争切迫」情勢が一気に進んだ。


 そうした中、僕らは韓国やトルコの労働者と国際連帯をかちとり、11月1日に日比谷野外音楽堂で5700人の全国労働者集会を成功させました。戦争法成立絶対阻止の9月安保国会決戦を実力闘争で闘い、「戦争を止める力はどこにあるのか?」を真っ向から問うて、10月27日には京都大学でバリケードストライキを打ち抜きました。
 昨年4月以降に全学連が呼びかけた国会闘争のスローガンには必ず「民主労総ゼネスト連帯!」を入れ、ゼネスト当日に合わせた集会・デモを幾度も設定してきました。戦争が近づくほどこうした闘いは必然となり、国際連帯が労働者階級の欲求になります。
 今年の課題は、この地平を強化し、全国の大学で「改憲阻止・朝鮮侵略戦争阻止」のゼネラルストライキを実現することです。7月参院選を全力で闘い、改憲攻防に焦点を合わせたストライキに挑戦します。
 坂野 京大ストライキはどうでしたか?
 作部 「戦争と貧困」という今の時代への僕らの「回答」を示せました。安倍政権の9月19日の戦争法強行採決に対し、「次はどうするのか?」が問われました。ただちに日本共産党が「国民連合政府」構想を打ち出し、戦争絶対反対の闘いのエネルギーをブルジョア選挙に流し込む中、僕らは「キャンパスから声を上げよう」「反戦ストをやろう」と訴え、韓国やトルコで国家権力・資本と命がけで闘う労働者に連帯する闘いとしてストを貫徹しました。


 この地平を今度はすべての労働者・学生が層として立ち上がる「力」に拡大したい。ストライキという闘い方を、実際に戦争を止めうる「現実の力」に転化することが課題です。
 森 昨年の闘いは安保国会決戦なしにはありませんでした。国会決戦の高揚を受け、全国の大学キャンパスでそれと同じ質で闘ってきました。あの感動、怒り、労働者民衆の思いを自分たちのものにして、「必ずこのような闘いをキャンパスでつくる」という決意が京大バリストを生み出しました。
 学生のあらゆる権利や主体性、未来を奪い尽くす新自由主義大学の中で、なぜ京大ストができたのか。それは法大闘争10年の激闘の教訓なしには語れません。今年はあらためて法大闘争を大爆発させる年にしたいです。
 石田 京大ストは、「本当に戦争を止められる」という道筋を示し、既成の左翼潮流やシールズなどの路線のどこに欺瞞(ぎまん)があるかを根本的に暴きました。
 森田 キャンパスで学生に訴えるにあたって、まず「反戦ストをやる」という立場に立ちきったことが大きな転換です。広島大学でも「ストライキをやろう!」とストレートに訴え、10月の自治会執行部選挙を行いました。私が委員長候補になり、「戦争と革命の時代」の中で学生は激しい力ある行動を求めていると確信を持って提起し、7割以上の信任をかちとりました。
 広大当局は「被爆地大学」として表向きは「平和を希求する精神」を掲げながら、「戦争反対の立場を示せ」という広大自治会の当たり前の要求すら無視している。学生の団結の力に依拠し、キャンパスと街頭で実力で闘うしかありません。

実力闘争が必要だ

 坂野 どういう決断でバリストに上りつめたのでしょうか?
 作部 2012年6月に同学会を再建した後、最初は「学内でこういう問題が起きているからみんなで取り組もう」というところからクラス討論を重ねてきましたが、実践でいろいろ「壁」にぶつかりました。京大当局は同学会を非公認化して話し合いに一切応じません。また、大学総長だけでなく、もっと上の国家権力の意思として「大学改革」が行われ、大学が自ら進んで国家・大資本の先兵となる中で「原発御用学者」や戦争協力の問題があり、さらに学生を高い学費や就職活動、奨学金で縛る攻撃がある。そうした構造を打ち破る運動を全学的・全国的につくろうと決断していきました。
 そうした中、安倍政権の一昨年の集団的自衛権行使容認の7・1閣議決定を受け、「本気でこの時代に向き合い、戦争を止めるために闘う同学会執行部をつくろう」と決意し、同学会中央執行委員会として国会闘争や10・21国際反戦デー闘争を闘ってきました。一昨年11月にはその闘いの一環として、キャンパスに潜り込んでいた京都府警の公安刑事を摘発し、たたき出す勝利もかちとりました。
 昨年9月の戦争法成立を受け、キャンパスからの学生の決起にこそ力があることを示すため、大学で反戦ストをやると決断し、10月だけでのべ200近いクラスで政治討論を重ねました。10月10日にトルコの反戦集会で連続爆破事件が起き、100人以上の労働者民衆が犠牲になり、これに抗議してトルコの労働者・学生がストに立ち上がるのを見て、この命がけの決起とどう結びつくのかと真剣に考えました。あるいは「労働改悪阻止!非正規職撤廃!」を掲げゼネストを闘う韓国・民主労総とどう結びつくのかと討論しました。
 最後に、「バリケードを組むかどうか」で決断が迫られました。現実に戦争が始まる中、学生が黙って教室で椅子に座り、単位・卒業・就職のために「仕方ない」と思わされ、上から降ってくる講義をただ受けるだけの場所に大学がさせられている。しかし本来、大学とは社会の未来をつくるものであり、学生は次の社会をつくる主体ではないのか。そう考えた時に、今の大学が「金もうけと戦争」にまっしぐらで、授業が支配の道具になっているあり方を僕ら自身の力で止め、破壊し、その中から全世界の労働者民衆の闘いと一体で新たな大学を建設する実力闘争が必要だと考えました。一つの講義棟封鎖という小さな一歩ですが、「自らの力で戦争を止める」という最初の行動としてやりきった自信と誇りがあります。
 坂野 かつて2000年11月に東北大学で「国立大学法人化反対」のストライキが闘われましたが、昨年の京大バリストは2004年の国立大学法人化以降、そして新自由主義大学下での初のスト決起でした。これは06年3月以来の法大闘争10年の全蓄積をかけたストでもありました。
 スト後も、京大生の反応は圧倒的に良かった。「今度は自分の授業を粉砕してくれ」と。(笑)
 作部 「授業がつまらない」「何かを変えてほしい」という期待は、京大生の中にものすごくあります。
 坂野 スト当日は、マスコミも十数社が現場に取材に来て、社会的注目も一気に高まりました。その日のツイッター検索の上位ランキングを「京大」「バリケード」「ストライキ」が占めるということも起きました。(笑)
 斎藤 ストライキを本当に実現した大きさです。法大闘争10年を大学当局・国家権力に負けずに不屈に闘ってきたことがこの時代に生きてきました。シールズを始め他の勢力は「弾圧されたら終わり」だから絶対にストなんて言えないし、やれない。やるつもりもない。むしろ、今の新自由主義大学の学生支配のあり方を守り肯定する。私たちが困難に負けず、粘り強くキャンパス・街頭で運動をつくってきたことが重要です。
 だからこそ、京大だけで終わらせない。全国の大学でストを闘うために何が必要かが問われています。昨年11月の大阪ダブル選挙では共産党の「国民連合政府」路線が敗北し、「選挙では変わらない」ことが誰の目にも明らかな中、それに代わる実力闘争で戦争を止め安倍を倒す勢力は誰かがますます問題になります。安倍政権が7月参院選を焦点に改憲攻撃に突っ込んでくる中、いかに闘って改憲を阻止するかが問われます。

安保国会決戦に全力決起

朝鮮侵略戦争阻む

 作部 ストを決断するにあたって、1回生が「やるなら徹底的にやるべきだ」と言ったことが大きかった。それを受け、「戦争を止めるためにやれることを全部やろう」と全体が燃えました。中途半端にやっても京大生や労働者の魂は揺さぶれない。バリケード封鎖という激しい闘いをやったからこそ、学生のいろいろな思いが噴き出てきた。当日は一部学生が集会の最後にバリケードを破壊しようとしましたが、僕らの訴えを最後まで聞いてくれた学生が多かった。昼休み後に授業が始まっても数百人規模で集会を継続し、集会後も広場に何人も残り、ものすごく活発な討論を行いました。
 森田 私がそこで話した京大生は、「今の時代は、従うか逃げるかしかない」と言っていました。未来をつくるべき学生が自分で生き方を切り開く展望を奪われていると感じました。
 坂野 ストライキの前段階で、「朝鮮侵略戦争の切迫」(米韓連合軍策定の北朝鮮への全面戦争計画である「作戦計画5015」の暴露)という情勢認識を明確にしたことも重要でした。また、「静穏な教育環境を守れ」なる学生支配のあり方をどうぶち破るのか、ということが新自由主義大学との闘いにおいて重要なテーマになりました。


 赤嶺 沖縄大学では昨年の5・15沖縄闘争の過程でキャンパス集会とデモを行ったことで、昨年8月、僕と学生自治会の盛島琢允(たくま)副委員長に「訓告処分」がかけられました。その理由も「静穏な教育環境の侵害」です。法政大学文化連盟委員長の武田雄飛丸(ゆひまる)君も2012年に処分撤回・学祭規制反対でキャンパス1千人集会を開催したことが「静謐(せいひつ)な学習環境を乱した」とされ、無期停学処分とされました。新自由主義大学は「営業権」や「施設管理権」を掲げ、学生の一切の主体性を圧殺する恥ずべき姿をさらしています。
 京大バリストの意義は、この新自由主義大学を根底から粉砕する立場を示したことです。僕たちは今の大学の部分的改良を目指しているわけではない。腐りきった新自由主義大学全体をぶっ飛ばし、労働者階級の闘いと一体で革命をやり、教育・学問を学生の手に取り戻すことです。
 沖縄大学でも単位・就活・奨学金という攻撃で学生を資本の鎖に縛り、基地や戦争への怒りはあっても立ち上がれなくさせられています。この現実を変えたい。この生の学生の姿を問題にせず、戦争や基地について授業で「おしゃべり」していること自体が、ブルジョアジーの支配の補完物です。口先だけ「リベラル」な教授や授業も全部ストライキでぶっ飛ばさなければいけない。
 坂野 11・1労働者集会に上りつめていく過程で、動労総連合のストライキ決起と一体で闘えたことが大きかったですね。11月集会を「自分たちの闘いでつくった」という実感を持ちました。
 赤嶺 9月安保国会決戦に多くの労働者が人生をかけて立ち上がる姿に感動し、「自分も何かしないといけない」と決意した沖大生が初めて11月集会に参加しました。彼は、世界中の労働者が「自国政府打倒、戦争絶対反対、国際連帯」で資本と激しく闘い、すごく明るいことに感動しました。特に、日本IBM・ビジネスサービス(IJBS)労働組合の解雇撤回裁判・反動判決に対し、「絶対あきらめずに闘って沖縄ゼネストへ駆け上がる」と戦闘宣言を発した仲宗根光洋書記長に獲得され、今までの人生観も変わって「私の闘いはここから始まる」と力強く語っています。こうした沖大生とともにストをやり抜く執行部をつくることが、沖縄ゼネストを切り開く展望です。
 石田 「戦争の問題」が労働者・学生の日常にあります。動労千葉の青年は、9・13国会前集会で「非正規労働と戦争は一体だ」と言っていました。 
 斎藤 全学連の「ストライキで戦争止めよう!」のスローガンは深い意味があります。非正規職労働者が職場で不当な業務命令に従わされていることが、国家の戦争動員に直結している。現場で闘う厳しさからすべての勢力が逃げる中で、11月集会勢力の僕らだけが立ち向かってきました。その集大成がストライキです。
 坂野 昨年の闘いにおいて、戦争法成立絶対阻止の安保国会決戦に全力決起したことが決定的でした。総括をお願いします。
 赤嶺 全学連が「国際連帯とゼネストで戦争とめよう!」と呼びかける部隊として登場し、国会前に結集した多くの労働者民衆と結びつく言葉、アジテーションを実践で学んでいきました。
 森 戦争法強行採決直前の9月16日夜、僕らは国会前で「廃案まで車道占拠を続けよう!」と訴えて闘いました。数万人の労働者民衆の決起で規制用の鉄柵は一瞬で決壊していきました。初めて国会闘争に参加した多くの人と一緒に、雨の中、スクラムを組んで機動隊と対峙(たいじ)し続けました。彼らの決起に感動したし、全力で応えたいと思いました。僕たち自身が労働者階級の怒りと実力決起を見たと同時に、シールズを始め体制内勢力の許しがたさを実感しました。国会決戦を闘って得た多くの教訓は、全学連運動のかけがえのない財産です。
 斎藤 2011年3・11原発事故以降、国会前を始め全国で闘いは高揚しますが、それでも原発再稼働は強行されます。「社会を変えるために何が必要なのか?」。この数年間の運動を総括して国会闘争に臨みました。どんな困難があってもキャンパス・職場で闘ってきたからこそ、「ストライキで戦争とめよう!」と言いきって登場できました。僕らの今秋スト方針に多くの人たちが共感し、全学連の国会前独自集会への注目は圧倒的でした。国会内では野党が総屈服し、「国会前行動をいかに終息させるか」が最大の焦点となる一方、労働者・学生の闘いは非和解化していきました。
 坂野 一昨年の7・1閣議決定から安保関連法に照準を定めて闘いを準備してきましたが、昨年9月2~3日の全学連大会以前と以後では断絶があります。「人生をかけても止める」という闘いに断固応えるということです。
 森田 全学連大会から国会闘争に向かう過程で、自分たち自身が変革・飛躍し、「内なる体制内思想」をのりこえて退路を断って闘う覚悟を決めました。仲間との団結にかけきって闘う。
 坂野 8月30日の国会闘争での「車道解放」を経て9月14日からは連日、機動隊の規制は粉砕され10万人規模での車道占拠闘争に発展しました。16日夜は機動隊との大激突の頂点でした。この過程での仲間の不当逮捕に怒りを燃やして闘争はさらに爆発し、国会前は本当に「解放区」になったよね。
 作部 「安倍を倒したい!」という怒りが燃え広がった。
 赤嶺 国会前で「学生はキャンパスで反戦ストやります!」と訴えたら、圧倒的支持が寄せられました。これが自信と確信になり、京大ストを決断していきました。国会決戦の高揚がストを闘う主体をつくり出しました。国会闘争には革命のヒドラが宿っていたし、「どの勢力が本物か」「戦争を止める力はどこにあるのか」がすべてはっきりしました。


 作部 10万人規模で労働者が結集しているにもかかわらず、国会前集会では労働者を代表する発言は皆無でした。しかし、動労千葉や動労水戸が登場した瞬間に「待ち望んでいた!」と歓呼の声で迎えられ、ビラを読んだ人から組合に電話がかかってきたと聞きました。学生自治会のノボリも国会前で拍手喝采(かっさい)で迎えられ、「いま足りないのはストライキだ!」と全員がストを支持し、カンパを寄せてくれました。

シールズの反動性

 坂野 「戦争を進める安倍が目の前にいるじゃないか!」「廃案まで車道占拠を続けよう!」という訴えへの共感がすごかった。安倍への怒りが頂点に達した時にシールズが労働者・学生の闘いに敵対し、襲いかかりました。
 作部 16日の車道占拠翌日、シールズは機動隊に守られながら「車道解放」の演出をすると同時に、シールズ防衛隊が全学連を包囲して国会前デモの前列に行けないように妨害してきた。本当に許せなかった。18日には警察権力の弾圧に抗議して闘う労働者・学生に、「警察に抗議するな!」と叫んで襲いかかり本性をむき出しにしました。
 しかし、警察権力への労働者民衆の怒りはすさまじかった。強行採決までの1週間で、全学連の吉田悠君を含め25人が不当逮捕されましたが、救援運動は広がり、全員の奪還をかちとった。
 坂野 強行採決直前の18日夜、全学連にシールズ防衛隊が文字通りの襲撃を行いました。
 作部 18日夕方、シールズは戦争法成立を前提に「落選運動」を言い出しました。同時に、国会前の闘いが非和解的激突に発展する中でシールズ防衛隊は全学連への襲撃に踏み切りました。同学会のぼりは真っ二つに破られ、アルミポールは曲げられました。ストを訴える全学連への憎悪です。
 坂野 「国家権力と闘えるか」「キャンパスで闘うか」が党派闘争の最大の焦点ですね。
 石田 「戦後日本をどう見るか」でも彼らの反動的立場は明らかです。「戦後日本は平和だった」という彼らの綱領には労働者階級の闘いの蓄積はまったくないし、日米安保を全面肯定し「戦争絶対反対」を貫けない中身です。
 坂野 彼らの「日常守れ」は「資本主義守れ」と同じだよね。
 赤嶺 シールズ防衛隊の暴力は、全学連だけでなく、戦争と闘う労働者全体に向けられたものです。「日常を守りたい」と「キャンパスで闘わない」は一体です。しかし、多くの学生は授業をぶっ飛ばして国会前に結集しました。
 坂野 7月15日の衆院特別委採決強行時には「国会中継を見て居ても立ってもいられず国会前に来た」という学生が、「授業を受けている場合ではない!」と発言しました。「時間が空いた時だけ国会前に来てください」というあり方はダメだと思いました。
 森 職場・キャンパスで労働運動と学生運動を爆発させ、決着をつけよう。問われているのは僕らであり、300万学生の選択肢にならなければなりません。

民主労総ゼネストと連帯

共産党は戦争推進

 坂野 日本共産党は、戦争法成立直後の9月19日に「国民連合政府」構想を打ち出しました。
 作部 「安保廃棄の方針は凍結」「急迫不正の主権侵害(=有事)には日米安保条約第5条に基づいて日米が共同対処する」ことが核心ですよね。本当に許しがたい! 安倍と何が違うのか!
 坂野 米韓連合軍の「作戦計画5015」では、「北朝鮮への先制攻撃をやる」と言っています。日本も「自衛のための戦争」という口実で朝鮮侵略戦争に突き進む態勢がつくられている中、「共産党は完全に戦争推進勢力になった」と断言すべきです。
 赤嶺 「戦争反対」のポーズも投げ捨て、政権入りして「有事」には沖縄の米軍基地を使って戦争をやる宣言です。志位委員長は「オール沖縄」を根拠に「自民党とも一緒にやれる」と言っていますが、「オール沖縄」の陰で起きていることは、石垣島への5千人規模の自衛隊配備(ミサイル部隊や射撃場)の容認です。
 「現実の戦争」と「基地」を切り離し、沖縄の怒りを解体して「基地負担軽減、基地の全国化(=本土移転要求)」へと歪めています。共産党が沖縄の怒りを利用して戦争を推進していることは許せません。「すべての基地を今すぐなくせ!」以外にありません。
 石田 パリ事件直後の11月15日付『赤旗』では、帝国主義のイラク・シリア空爆には一言の批判もなく「テロ弾劾」を叫び、「国際社会が一致してテロ根絶を」「オバマ米大統領も批判しています」とあります。つまり、米帝オバマと一体で「テロリストを壊滅せよ」という立場であり、朝鮮有事には米軍と共同参戦して北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権を打倒するという立場です。
 森田 誰が戦争を止めるのかをはっきりさせたい。共産党は「帝国主義の軍事力が戦争を抑止する」という自民党と同じイデオロギーであり、全学連は「労働者階級の国際的団結が戦争を止める」という立場で闘います。

韓国の闘いに学び

 坂野 「労働改悪阻止! 歴史教科書国定化撤回! パククネ打倒!」を掲げて韓国・ソウルで闘われた11月14日の民衆総決起には、動労千葉訪韓団として全学連も参加し、大きなものをつかみ取りました。
 赤嶺 前日のパリ事件で「イスラム国」(IS)の反労働者性が明らかになる中、「帝国主義の侵略戦争とこう闘うんだ」と示した闘いでした。指名手配されている民主労総ハンサンギュン委員長が集会場に登場し、「今の権力は労働者の権力ではない。労働者民衆のための世界は私たちがつくる」「ソウル市内を労働者の街にしよう」と訴え、本当に「労働者の街」にしました。
 警察権力とバチバチやりあい、機動隊のバスにステッカーを張ってスプレーをかけ、ぶち壊して進む高揚感はすごかった。何より労働組合の組織性を感じました。日常的な組合の団結がある中で、結集した労働者が意識的に闘いをつくる。一つの「革命」を見ている感じでした。
 森田 1980年の光州蜂起や87年労働者大闘争など、軍事独裁政権と激突し打倒していった労働者民衆の闘いの歴史が誇りであるからこそ、あれだけ大きな闘いがやれるんだなと感じました。


 斎藤 労働組合の現場の団結に基づいた、組織された闘いが重要ですね。日本階級闘争に必要なのはこの「力」です。民主労総から徹底的に学んで闘い、次の国会闘争では全学連が主催で今度こそ国会に突入するということです。
 作部 ハンサンギュン委員長の「一人で凄絶(せいぜつ)に闘う覚悟ではなく、一緒に闘えば勝利し、不正義の政権もすげ替えることができる自信を持とう」という発言に感動しました。京大ストの地平の上に、そこから全学スト―ゼネストをつくり上げる過程では、もっとキャンパスの現実に食い込んで縦横無尽にオルグする関係をつくらないといけない、と突きつけられました。
 11・1労働者集会には5700人が集まったけれど、ハンサンギュン委員長の決意を僕らがもっと受け止めるという意味で、現状にとどまってはいけません。日本で「民衆総決起」をやる場合、この5700人が核となる。11月集会を1万人―10万人規模で組織する中に、日本でゼネストを実現する軸があります。
 坂野 12月10日にはハンサンギュン委員長が不当逮捕され、18日にはパククネ政権が委員長に騒擾(そうじょう)罪を適用しました。パククネ政権は倒壊寸前であり、朝鮮半島は「革命前夜」情勢です。民主労総は年末年始の波状的ゼネストと大集会・デモを闘っています。12月16日には全学連もゼネスト連帯の韓国大使館抗議行動と渋谷デモに立ちました。
 こうした中で、全学連が国家権力の治安弾圧と闘い、法大闘争10年の地平を引き継いで勝利してきたことは、国際階級闘争の最先端の攻防でした。昨年10月の全学連への「監禁致傷」デッチあげ弾圧粉砕の意義を聞かせてください。

デッチあげを粉砕

 石田 発端は、公安警察が元福島大生の樋口を使って、全学連運動へのスパイ活動をさせていたことです。これを私たちが暴いた5カ月前の出来事を、「監禁致傷」事件にデッチあげて東北大生ら4人を狙い撃ちした弾圧でした。


 その本質は、安保国会決戦の高揚を受け、全学連が秋の京大・東北大ストを決断する中、それに恐怖した国家権力が全学連運動を壊滅するためにしかけた弾圧です。スパイや治安弾圧で戦争反対勢力を解体するということです。戦前の共産党の敗北・壊滅の例を引くまでもなく、戦争反対を真に貫く上で避けられない課題です。
 だからこそ、「絶対に粉砕する!」と決意して完全黙秘・非転向で闘い、勝利しました。
 坂野 労働者・学生を分断し、裏切り者をつくって国家権力の手先にすることが戦争動員・戦争協力の実態です。ここに資本主義・新自由主義の腐敗が凝縮されているし、それでしか支配できないブルジョアジーの弱さもある。東京地裁前での情宣では、国家権力のスパイ化攻撃と不当逮捕へのストレートな怒りが寄せられました。
 作部 権力の総力をあげた弾圧を団結の拡大ではね返したことが、法大闘争10年の地平に続いて「どんな弾圧にも勝てる」という確信を生み出しました。この勝利が京大ストを決断する大きな契機になりました。

参院選決戦で改憲阻止を

世界に届く闘いを

 坂野 今年の闘いに話を進めます。11・13パリ事件で世界史は転換しました。背景には一つにはイラク・シリア空爆がありますが、もう一つは、今の社会で抑圧され痛めつけられている青年の怒りの噴出という要素もあります。パリの労働者階級は戒厳体制を打ち破り、デモやストライキに立ち上がっています。現在の情勢をどう見ていますか?
 作部 韓国やフランス、トルコを始め、世界史の前面に労働者階級の闘いが登場しています。戦争を進める自国政府を倒し、帝国主義・スターリン主義を打倒する世界革命へ発展する闘いです。
 赤嶺 「求人票の7割が非正規」という沖縄社会の中で、戦争・基地への怒りはあるが声を上げられない現実もあります。この支配を打ち破る展望が11月労働者集会にあります。こういう労働者の闘い、労働者階級とともに闘う党が求められています。
 森 パリ事件直後に「米仏ロのシリア爆撃弾劾!」と訴える『前進』を使って大学・街頭で広く情宣活動を展開しましたが、すごい反応でした。「なぜ戦争やテロが起きるのか?」をみな真剣に考えています。「戦争を止める団結をどうつくるのか?」という問いに対し、2003年の動労千葉のイラク侵略戦争反対ストライキと「戦争協力拒否宣言」から国際連帯闘争が始まったことが示すように、現場の闘いで労働者を信頼することが出発点です。


 2016年は「安倍打倒・改憲阻止・朝鮮侵略戦争阻止」の大決戦です。青年・学生の怒りと現実に、僕らがもっと肉薄しよう。自らが切り開いた闘いの「質」を「量」に転化しよう。
 坂野 今年は、日本階級闘争が世界の闘いの中心にすわります。5月の伊勢志摩サミットでは、世界中で強盗戦争をやっている帝国主義の頭目どもが一堂に会する。街頭での実力闘争とキャンパスでの反戦ストを一体で打ち抜き、世界の労働者・学生に届く闘いをやろう。「世界最大の戦争放火者」である安倍は打倒以外にない。
 7月参院選は、改憲をめぐる大決戦です。戦争法を通したけど、安倍は追い詰められています。世界大恐慌の深まりの中、「アベノミクス」は崩壊しています。「国民の生命と財産を守るため」に「集団的自衛権や安保関連法が必要だ」とうそぶいた安倍は、公的年金積立金を株価維持のために注ぎ込み、昨年7~9月期には約8兆円の損失を出している。「お前が人民の生命と財産を破壊しているじゃないか!」という怒りが渦巻いています。「生きさせろ!」の反乱の先頭に立とう。
 森 参院選では鈴木たつおさん(法大弾圧裁判弁護団長)を押し立てて闘い、青年・学生の怒りとつながることが課題です。首都・東京がその戦場です。動労総連合を東京に建設してJR青年労働者を獲得する闘いとひとつになって、参院選へ法大生を先頭に首都圏学生を丸ごと組織したい。JRと法大の青年・学生を階級的労働運動と学生運動に組織化し、東京に闘う拠点をつくり出すことが勝利の原動力になると確信します。
 赤嶺 翁長・沖縄県知事の辺野古新基地建設「埋め立て承認取り消し」に対し、国は代執行に向けた訴訟に出てきましたが、現地では裁判の枠組みに収まらない怒りが爆発しています。これに応え、沖縄の大学キャンパスからもストを復権させます。5月沖縄現地闘争では「ストで闘う沖大自治会」として登場します。
 坂野 5周年の「3・11福島」をめぐっては、小児甲状腺がんが原発事故の影響で増加していることは明らかなのに、政府と県当局は「健康被害はない。放射能とは関係ない」と真実を隠蔽(いんぺい)し、帰還と被曝強制が進められています。これと一体で関西電力高浜原発(福井県)、四国電力伊方原発(愛媛県)の再稼働をめぐる攻防に入り、核武装問題がさらに焦点化します。3・11福島の闘いと動労水戸の被曝労働拒否闘争はいよいよ決定的です。

法大自治会再建へ

 斎藤 今年の闘いの突破口を開くものとして、1月20日に法大デモを呼びかけます。改憲絶対阻止の闘いを首都圏で爆発させる号砲です。文化連盟の団結を強化・拡大し、法大に再び学生自治会を打ち立てるために「生き方をかけた闘い」を真剣につくり上げる。僕らの飛躍が求められています。
 06年3・14弾圧以来ちょうど10年。「126人の逮捕―34人の起訴―13人の重処分」を団結の力ではね返してきた法大闘争の爆発を全国学生運動の課題にします。文化連盟委員長・武田雄飛丸君の無期停学処分撤回を焦点に、全国的な闘いをつくり上げたい。
 森 討論しているある学生は、弾圧が激しい中で闘い続けてきた法大闘争への絶大な信頼を語っていました。法大闘争の大激突の中で、「学生の可能性を信頼できない」という潮流が生まれ、運動にも分岐が生まれました。全学連運動は青年・学生の怒りに肉薄し、「必ず決起する存在だ」という学生観を貫いてきたからこそ、誇り高く闘い抜いてきました。
 作部 京大ストを今度は全学スト、さらに全国大学ゼネストに発展させるため、全学連と各大学自治会を一体的に建設し拡大します。スト以降、学生の実力行動への欲求が高まっています。闘う京大生との討論を積み重ね、全学を代表して行動する部隊として同学会をつくり上げ、新たな執行部を生み出し、その力で参院選を始めとする政治闘争に総決起します。そして、改憲攻撃をストライキで迎え撃ちます。
 石田 大学当局の唱える「グローバル」とはまったく違う意味ですが、僕らは「グローバルなリーダー」になろう。世界を変える闘いをやり抜くことで、全学連運動に新たな仲間を獲得できる。東北大を皮切りに全国の大学で反戦ストを切り開こう。
 森田 広大経営協議会に日本最大の軍需企業である三菱重工が入っていますが、世界戦争・核戦争の切迫情勢の中で広大闘争の位置が大きくなっています。武器輸出・空爆・核を容認する広大当局の犯罪性は明らかです。大独占資本と広大当局をストで打倒する。
 作部 学生は闘いに立ち上がる中で必ず労働者階級に獲得されます。「大学改革」は戦争動員攻撃であることはもちろんですが、賃下げ・非正規職化、年俸制、教授会自治解体としてすべての大学構成員への攻撃でもあります。学生が先頭で闘い、教職員や学内清掃労働者、病院労働者をも糾合する闘いをつくりたい。
 斎藤 「戦争」という問題ですべてが一体になってきました。「大学問題も戦争と一体だ」と誰もが認識する段階に入りました。三里塚闘争50年のような、国策に抗して「農地死守・実力闘争」を貫き、日常そのものを実力闘争とする闘いが必要です。こういう質の闘いをすべてのキャンパス・職場で実践することと一体で、市東孝雄さんの農地を死守しよう。
 坂野 今年は、無実で獄中41年の星野文昭さんを奪還する年にしよう。全学連は星野奪還闘争を全力で闘おう。
 斎藤 あらためて、すべての学友に訴えます。全学連に結集して全国の大学で反戦ストをともに切り開き、安倍政権を倒そう! 全学連中央執行委員会はその先頭で団結を固めて闘います!

戦争・改憲阻止―安倍打倒へ新しい労働者政党つくろう!

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戦争・改憲阻止―安倍打倒へ新しい労働者政党つくろう!
許すな改憲!大行動代表呼びかけ人
鈴木達夫弁護士が大いに語る
                

 「戦争絶対反対! 生きる権利を!」「新しい労働者の政党をつくろう」をスローガンに7月参院選への出馬を表明した弁護士の鈴木たつお氏(許すな改憲!大行動代表呼びかけ人)にインタビューし、立候補の決意と2016年の闘いの展望を大いに語っていただいた。

世界戦争危機と対決する労働者の決起

 ――2016年の年頭を迎え、私たちを取り巻く情勢についてどのようにお考えでしょうか。
 全世界で資源、市場、勢力圏をめぐる帝国主義間・大国間の争いが激化し、それが軍事化して世界戦争に行き着きかねない状況です。特にアメリカ帝国主義の没落が非常に速いテンポで進みました。ベトナム戦争でたたき出され、さらにアフガン・イラク戦争で敗退したことの世界史的な意味の大きさを感じます。それが現在の大恐慌情勢とあいまって、ついにアメリカ帝国主義の戦後支配が崩壊しました。
 この空隙(くうげき)をついて、特にドイツ帝国主義とロシア・プーチンが際立った動きを見せています。シリア侵略戦争をめぐるドイツの転換は顕著で、フランスの原子力空母を防護する護衛艦や航空機、さらに1200人の部隊も派遣すると言っています。
 そして、最も顕著な動きを見せているのがロシア・プーチンです。許しがたいことに核戦争の恫喝をやっている。去年3月に、ウクライナをめぐって「核兵器使用の準備を軍に指示した」と公言し、その後「ロシアは偉大な核大国だ」とも言った。そして今、米主導の「有志連合」とは別個にシリア空爆を開始し、地中海やカスピ海から巡航ミサイルも撃ち込み、その弾頭には核を積めるとプーチンは言い放っています。核戦争の恫喝を世界の人民に加えながら帝国主義と覇を競い合うという、それこそ1930年代のナチス・ヒトラーにも匹敵するような戦争放火者として登場しています。
 そして、これらドイツやロシアに劣らず突出しているのが日本の安倍政権です。戦争法の制定、改憲、それに武器輸出の動きは重大です。第2次大戦で一敗地にまみれ、戦後に再出発した帝国主義の日本が、再び海外に軍事力を展開して勢力圏争いに加わろうと必死です。
 この世界史の転換点において、世界戦争の危機を労働者階級の勝利に転化するものとして韓国・民主労総のゼネストが闘われ、全世界で労働者人民が続々と立ち上がっています。

人民の底力を示した昨年の安保国会闘争

 ―昨年は日本でも、労働者人民の大きな闘いが巻き起こりました。
 昨年の闘いで決定的だったことは、ひとつには、11月労働者集会で新自由主義と闘う国際連帯が実体あるものとして形成されたことだと思います。
 韓国の民主労総は1995年結成です。有名なデヴィッド・ハーヴェイの『新自由主義』という著書で、いろいろな国の労働組合の闘いに触れていますが、その中で唯一名前が登場するのは民主労総です。その民主労総から見て、80年代から国鉄分割・民営化と対決してきた動労千葉は、まさに自分たちと同じ攻撃に立ち向かい、同じ敵と闘っている労働組合として存在した――これが国際連帯の内容的な基軸になりました。
 加えてアメリカやトルコ、ドイツの労働者も期せずして「自分たちも同じ新自由主義と闘っている」という点で一致し、鋭く質の高い内容で国際連帯を形成しました。
 今ひとつは、戦争法反対の国会闘争の高揚です。これは全世界から注目され、戦後70年にわたる日本人民の闘いの底力を示しました。
 ここで重要なことは、日本共産党のようなスターリン主義をのりこえる革命的共産主義運動が、戦後の日本人民の闘いのひとつの核となってきたことです。それは60年闘争、70年闘争、そして三里塚闘争や国鉄分割・民営化粉砕闘争など多くの闘いを切り開いてきた。いずれも日本共産党のもとではあり得なかった闘いです。
 日本の労働者人民の革命性と戦闘性が、戦後70年間にわたって壊滅させられることなく生き続け、それが昨年の戦争法反対の全国2千万ともいわれる決起に集約されたと考えます。

緊急事態条項こそ改憲の最大の攻防点

 ――まさにそうした闘いを弾圧するために、安倍政権は改憲攻撃で「緊急事態条項」の新設を狙っていますね。
 そうです。この緊急事態条項の新設こそ、安倍が狙う明文改憲の核心中の核心です。自民党は今、「この条項なら野党の多くも賛成する。国民も憲法を変えることに慣れる」などと言っていますが、これはとんでもない条項です。
 そもそも、なぜ現在の憲法に緊急事態条項がないのか。明治憲法やドイツのワイマール憲法下で緊急権が乱用された歴史の反省や、第9条「戦争の放棄」と言論の自由など憲法上の諸権利の保障は不可分であるとされるからです。だからこれまでの改憲案でも、これはなかなか提案されなかった。
 ところが、自民党は2012年の改憲草案でこれを出してきました。「緊急事態の宣言が発せられたときは、......内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる」(第99条)
 これは戦前の天皇の名による「緊急勅令」と同じで、戒厳体制の確立、憲法停止です。また「地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる」「何人も、......国その他公の機関の指示に従わなければならない」と。つまり公務員が戒厳体制の担い手になり、たとえば通行人に「荷物をあけろ」と指示し検査することまでできるようになる。
 さらに、緊急事態宣言が効力を有する期間は「衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期およびその選挙期日の特例を設けることができる」としています。国会が閉会しない、いわゆる「通年国会」になります。最近では、盗聴拡大・司法取引の導入を狙った刑事訴訟法改悪案、「現代の治安維持法」ですが、昨年の国会では会期の期限切れで成立しなかった。通年国会であれば通っていました。
 「ナチスの手口を学べ」と麻生大臣が言いましたが、緊急事態条項はナチスの悪名高い「授権法」に勝るとも劣らないものです。あの授権法でヒトラーの命令が法律に代わるものとされ、ワイマール憲法は紙に書かれた空文になってしまいました。
 だから、これは改憲の「入り口」ではなく、この条項をめぐる攻防こそが本丸であり、最大の決戦です。絶対にここで勝利しましょう。

安保・戦争を認める共産党は労働者の敵

 ――7月参院選はまさに改憲をめぐる決戦になります。立候補にかける決意と思いを聞かせて下さい。
 安保国会決戦で示された日本人民の底力、危機感、怒り......人民が勝利に到達するにはさらに何が必要か。それが問われています。
 早速打ち出されたのが日本共産党の「国民連合政府」構想であり、「急迫不正の主権侵害に対しては、安保条約第5条に基づき日米共同で対処する」という路線です。
 この共産党の主張は「自衛」の名で戦争をやるということ。「主権侵害」といいますが、主権の及ぶ範囲というのは非常に広く、軍隊はいうまでもなく、日本国籍の航空機や船舶にも及ぶ。それらが攻撃されたら「主権侵害だ」とされ、「自衛のために戦う」となる。
 日本の中国侵略戦争の発端となった「満州事変」や「盧溝橋事件」、アメリカのベトナム侵略戦争の発端となった1964年の「トンキン湾事件」を思い出して下さい。共産党の主張は、こういう戦争を米軍と共同でやるということです。
 これを聞いて、私は7月参院選に出馬する決意を固めました。共産党の一体どこが「戦争反対」ですか。戦争は絶対に許さないと不退転の思いで立ち上がった労働者人民にとって、「話が違うぞ!」ということです。
 かつて第1次大戦を革命でやめさせたロシアの労働者たちは、「祖国防衛」と称して戦争に賛成した社会排外主義の源流は階級協調主義にあると見破りました。資本と闘わず、資本と協力しながら戦争反対を貫けるはずがない。資本主義が危機になったら「一緒に守ろう」ということに必ずなる。これはロシア革命の中で発見された真理だと思います。
 「新しい労働者の政党をつくろう」というスローガンの意味は、労働者人民の全体の利益を代表して、資本家階級や階級協調主義の勢力と闘う政党をつくろうということです。政党とは何か。「政策を確立し、それを訴え、多数の支持を得て政権に到達する」のが政党だと説明されます。安倍政権を打倒し、労働者人民の政治権力の樹立をめざす。闘う労働運動の拠点を建設し、学生運動を爆発させていくことがその土台です。そして国際連帯とゼネストで戦争をとめる。そういう力をもった政治勢力・政党を生み出すことが急がれます。
 私を参院選へ決意させたもう一つの問題は、極限的ともいえる貧困の深まりです。1400万人の労働者の平均月収が20万円以下、生活保護世帯が過去最多の163万、子どもの6人に1人が給食費を払えない。また家族介護に行き詰まった悲惨があとを絶たない。工場法ができる前の19世紀初頭のイギリスをもこえるような、社会の崩壊が進行しています。
 その最大の原因は非正規職のまん延にあります。だから私たちは非正規職撤廃・一律大幅賃上げ、労働者派遣法廃止を掲げ、動労千葉・動労水戸を先頭に今春闘を闘い抜いて7月参院選へ攻め上ります。

青年労働者・学生と団結し参院選勝利へ

 ――最後に、鈴木さんの闘いの経歴と、その中でつかんできた確信について教えて下さい。
 私は高校時代に初めて『共産党宣言』を読み、「これだ!」と思いました。それからマルクス主義を必死に勉強して、60年安保闘争の総括などをめぐって日本共産党と決別しました。
 そしてNHKの労働組合に入ってから3~4年かかって、ディレクターも技術労働者も営業職の労働者も、同じ労働者だという団結を形成していきました。27歳で思い切って日放労長崎分会の執行部選挙に挑戦して勝利しました。スローガンは「愚痴はよそうぜ、力で示そう! すべての不満を組合へ!」でした。そして1968年の米原子力空母エンタープライズ佐世保寄港阻止闘争に「全学連と連帯して闘おう」と分会決議をあげて決起しました。職場で反戦青年委員会をつくり、長崎地区労・県評の中心部隊を担いました。
 これを自民党機関紙『自由新報』が「NHK長崎、三派全学連に占拠される」と報じて、これは何か攻撃が来るなと思っていたら、私に東京配転が発令されました。NHKでは転勤・配転が組合つぶしの最大の攻撃で、それまでの組合左派活動家はみんなやられてきた。それで、われわれは徹底的に闘おうと身構えていた。連日職場集会を開き徹底討論をやり、他方、NHK当局も私の支持者を配転で入れ替えて元自衛官を送り込んだりしてきました。ところが、そういう人たちとも団結して、すでに配転が発令され長崎局の籍も席もない私が、前回の2倍の票差で再び分会長に選ばれ勝利しました。
 その時、私の人生はこれで決まったと思いました。闘いは続き、ついに放送局に警官隊が突入して私は逮捕・起訴され、以降15年間裁判闘争を闘いました。判決は罰金1万円でしたが、結局、NHKは私を懲戒免職にしました。
 それで、裁判闘争の経験も生かそうと思い弁護士になりました。労働・公安事件を多く引き受けていますが、可能な限り、法律を労働者の団結の立場から解釈して裁判所に突きつけていく。仲間の弁護士とともに国労5・27臨大闘争弾圧や動労千葉の裁判、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回を闘い、法大の暴処法弾圧事件でも全員無罪をかちとることができました。
 私がNHK時代に闘った佐世保闘争は、ベトナム反戦闘争であると同時に戦後最大の被爆者自己解放闘争でもあったと思います。また本土復帰前の沖縄にも何度も行って、全軍労闘争から71年11月の全島ゼネストに決起していく過程を学びました。
 広島・長崎、福島そして沖縄の闘いは、今日も日本人民の闘いの最先端です。その怒りと悔しさを私が全身で体現し、新自由主義のもとで苦闘している青年労働者・学生と団結して闘いたいと思います。


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動労総連合を拡大しストライキで戦争とめる!

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青年労働者新年座談会
動労総連合を拡大しストライキで戦争とめる!
第2の分割・民営化と断固闘う
     安倍打倒の国鉄・参院選決戦へ
(写真 動労千葉 「出向延長弾劾!」「人も仕事もJRに戻せ!」。外注化粉砕へ10月1日ストライキに決起。幕張車両センター前でのスト激励行動)

(写真 動労総連合・新潟 9月19日、戦争法強行採決を弾劾し新潟駅周辺をデモ行進)

(写真 動労神奈川 ストで雇い止めを粉砕。3月26日、小田原駅前で抗議行動)

(写真 動労福島 9月10日に福島県郡山市で動労福島の結成が宣言された。全国から多くの仲間が集まった)

(写真 動労水戸 3月14~15日、3月ダイヤ改定に反対し乗務職場の全組合員がストライキに決起。水戸運輸区前での宣伝行動)

(写真 動労西日本 10月19日にパワハラと年休剥奪に抗議し四条畷駅で中西副委員長がスト)

(写真 国会前闘争 9月13日、動労総連合に加入する全労組が国会前に集まり安倍の戦争法に怒りを表明した)

(写真 訪韓闘争 動労総連合の青年たちも訪韓しパククネ打倒の11・14韓国民衆総決起闘争をともに闘った)

(写真 動労連帯高崎 9月12日に3カ所でストに入った。TTS籠原【かごはら】事業所前でスト突入集会)


 「動労総連合を全国に建設しよう」と闘った2015年。各地に新しい単組が次々と結成され、外注化粉砕闘争を貫いてきた動労千葉は外注先で組織拡大をかちとった。新自由主義は崩壊し、戦争と貧困・総非正規職化の安倍政権への怒りは満ちている。ストライキで闘う動労総連合の組織拡大と新たな労働者党の登場は待ったなしだ。労組拠点攻防を全力で闘い抜いてきたマルクス主義青年労働者同盟は第12回大会をかちとり、全労働者の未来を賭けて動労総連合建設の先頭で闘う方針を確立した。その緒戦が非正規職撤廃の16春闘だ。JRとその関連会社で働く青年労働者を中心に、動労総連合建設をテーマに大いに語ってもらった。(編集局)

出席者
武市数馬 JR
板東 陸 JR
磯部相太 JR、非正規
藤谷省吾 JR関連
南 朔也 JR関連
宮守千尋 JR関連
瀬口信二 医療
大河内駿介 自治体
波田太郎 合同労組、沖縄
村沢明夫 司会

藤谷 雇い止め解雇粉砕した
正規と非正規が団結し 南
宮守 ストで闘う労組が必要

JRに新単組が次々結成

 村沢(司会) 昨年末、動労総連合定期全国大会が開催され、3けたの組織拡大が呼びかけられました。JR産別労組へと飛躍する歴史的挑戦が始まっています。昨年は動労神奈川、動労総連合・新潟、動労福島が結成されました。それぞれの現場はどんな状況ですか。まず動労神奈川の藤谷君からお願いします。

パートのままでは生きていけない!

 藤谷(JR関連) 小田原駅で電車と駅の清掃をしています。組合結成にいたったのは、本社に抗議の電話をしたことで私の契約期間が6カ月から3カ月に落とされました。ある日、「組合つくって一緒にやらないか」と同僚に誘われました。これがだめなら辞めればいいやという気持ちで入りました。昨年3月に雇い止め解雇攻撃をストライキで粉砕しました。6月にも所長が雇い止め工作をしたんですが、これも粉砕して、所長が飛ばされ辞めたんです。大勝利です。
 村沢 勤務時間は?
 藤谷 朝8時半から次の日の朝8時半まで。24時間勤務です。今、人がいないから2連続夜勤をすることもあります。
 村沢 清掃業務ではどんなことをしているんですか?
 藤谷 駅の清掃はホーム、階段のモップがけ、はき、ふき、ゴミとり。ゴミ箱、自販機のゴミ回収。夜はトイレ掃除。電車は折り返し車両のゴミ取り、忘れ物を駅員に届けたりしています。車両は15両を、人がいない時は3人で掃除しています。基本はだいたい10分以内。グリーン車はイスの回転も加わります。
 宮守(JR関連) ええ! 1車両の掃除時間が2分⁉
 藤谷 人が少ないから増やせと団交で要求しても「人足りてます、もうお金ありません」という回答しかこないんです。「だったら現状を見に来い」と本社の人間に言ったんですけど、見に来ない。ダイヤ改定で上野―東京ラインができてからはもうむちゃくちゃですよ。
 武市(JR) これまでは東京発小田原行だったのが、宇都宮発や高崎発小田原行になって倍以上の距離を走る。だからその分、ゴミの量も増えているんです。職場の人数は減らされているのに仕事量は増えている。
 藤谷 4~6月で結構、現場の人が倒れちゃったんですよね。みんなが人増やせと言っている。そうしたら最近、ちょっとずつ人を増やし始めました。
 瀬口(医療) 動労神奈川を結成したことが大きい?
 藤谷 そうですね。そもそも〝職場には国労があるから職場が守られている〟という感覚はないですね。だから「動労神奈川はどういう組合なのか」「人は増やさないのか」と組合に聞いてくる。3月のストライキの時は一番反応がよかった。「今でもストやる組合あるんだ」って。
 村沢 組織拡大の機運が満ちていますね。
 板東(JR) 本社が現場を見に来なかったら、それこそみんなでストライキをやっちゃえばいい。ストライキという形じゃないにしても、無理なんだと。イスを回転させないで電車を折り返しさせてしまうとか。
 村沢 組合の闘争としてやったら職場も一変するよね。
 藤谷 あとパートから契約社員にしろと闘っています。「試用期間1カ月、そこから3カ月パート。それから契約社員になる」と求人票に書いてあった。実際は1年以上働いてもパートのまま。賃金が契約社員とパートでは年間75万円ぐらい違ってくる。生きていけない。〝すべてを契約社員にしろ〟は待ったなしの闘いです。

パワハラも解雇も組合の結成で粉砕

 村沢 動労総連合・新潟はどのような組合ですか?
 南(JR関連) 1047名解雇撤回闘争の先頭で闘ってきた国労の仲間とJR関連下請けの労働者が団結して結成しました。正規・非正規を問わず、会社の壁を越えて労働者が同じ組合に結集しています。国労内や日本共産党との激しい党派闘争に勝ち抜いて「階級的利害を体現する結集軸を示す」と結成されました。
 村沢 組合をつくって変わったことはありますか?
 南 結成した直後、関連会社で働く組合員へのパワハラがなくなりました。最近では、外注化された検修職場で働く組合員が契約期間中に会社から解雇通告を受けました。会社に組合員通知と団交申し入れをしたところ、「解雇を保留にする」と会社が言ってきて、実質的に解雇を粉砕しました。組合の力を実感しました。
 一同 おお!
 村沢 JR資本は国鉄分割・民営化絶対反対で30年間闘い抜いてきた動労総連合の姿を見ている。だから小さくても断固として資本に立ち向かえるということですね。そこはどういう職場ですか?
 南 新幹線の交番検査で、機器カバーの着脱業務です。底ぶたなどのカバーを外し、JR東日本の検査が終わったら、また取り付ける仕事です。着脱業務や車内の点検整備が外注化されています。最近、外さなければならないふたを外し忘れて、そのまま誰も気付かず検査が終わってしまうミスがありました。
 武市 最終的に管理者がチェック表に判子を押すわけでしょ?
 南 管理者が見落としていた。
 板東 それは外注会社に責任はないよね。
 村沢 雇用形態は?
 南 外注会社の半分近くが非正規雇用、ほとんどが1年契約です。日勤、夜勤がありますが、日勤で1日7時間30分で6750円。月にだいたい14万円ぐらいでそこから社会保険が引かれます。
 一同 安っ!

分断を突破できる団結をつくりたい

 村沢 賃金が安いと言えば、宮守さんの職場も超低賃金。
 宮守 はい。駅の売店で働いています。みんな非正規です。売店の非正規化も分割・民営化から始まりました。時給は、最低賃金が改定されて700円から710円に上がりました。改定前に同僚と賃金安いよねって話をしていた時、「私は時給710円。でも705円の人もいるから絶対に誰にも言わないで」と言われたんです。710円か705円かをめぐって自分の時給を口にすることすらできない。この現実に怒りと悔しさが込み上げます。本当にこの分断を突破できる団結をつくりたいと思っています。
 武市 どこの職場でもみんな給料明細を見せないですよね。賃金で差をつけて、いかに団結させないか、会社はよく考えている。
 村沢 みんなで給料明細を見せ合うことが労働者がひとつになる一歩になりますね。動労福島の結成の経緯を聞かせてください。
 宮守 郡山車両センターでは橋本光一さんが国労で外注化阻止で闘っていたんですけど、外注化は進められるし、国労自体は裏切っていく。この中で転換になったのは、戦争と総非正規職化に対する民衆の膨大な決起です。国会前では若者を先頭に根底的に闘っている。「社会を根本から変えたい」という欲求があふれました。そのためにはストで闘う労働組合が必要だと。さらにこの福島の地で反原発の拠点が必要だという思いで結成しました。反戦政治闘争と職場闘争が分離している労働運動のあり方を変えたかったんです。
 瀬口 結成して職場は変わった?
 宮守 職場と他労組批判のビラをストレートに出せるようになりました。あとは正規と非正規が団結できるのが大きい。今、6割外注化されている中で、関連企業の労働者を同じ闘う仲間として迎えられる。関連企業の労働者にとってJRはへりくだる相手なんですよ、「JR様」って。何百社という関連会社をグループ会社化していることは許し難いけど、JRの攻撃が職種や、正規・非正規という雇用形態を越えて団結する条件を生み出しているとも言えます。動労総連合の闘いは、労働者が階級として団結できることを示している。本格的にはこれからです。飲み会一つとっても、金額とかどうしようみたいなこともあるし。
 村沢 郡山工場といえば、高校野球の勝敗で賭けをしていたとして全国ニュースになりました。どこの職場でもやっているようなことをまるで大犯罪のようにキャンペーンしている。これについてその後はどうなっていますか。
 宮守 職場内の注意喚起や指導などが一切ないところでの突然の報道です。翌日から下請けも含めて全郡工労働者が面談を受けました。食欲もない、夜も眠れない。誰がたれ込んだのかみんな疑心暗鬼になっています。東労組はおとなしく黙っておけという指示だし、国労は何の指示も出さない。でもこれはこの3月から始まる車体科2組の外注化の流れの中で起きているんです。現場は外注化反対でまとまっている最中でした。「賭け遊び」は労働者同士の交流の一つです。会社はそれさえ容認できなくなった。職場の一体感を資本と闘う団結に転化していくことが私たちに問われています。
 瀬口 分割・民営化の時のヤミカラキャンペーンと同じだね。
 宮守 そうです。外注化のためだとビラで弾劾したら、「騒がないでくれ。反省の色を見せないと処分が出される」と言われたことから議論が始まりました。ちょうどその時、私の職場でも評価制度で低評価の結果が出て落ち込んでいたんです。でもその結果に同僚がすごく怒ってくれて、「評価制度そのものがおかしいんだ」と思えるようになった。制度そのものにみんなが怒っていることもわかった。こういう自分自身の経験を通して、郡工労働者にもこれは攻撃なんだ、おかしいと言い続けようと思ったんです。そして「怒りの矛先は会社に向けよう」というビラを出したら、「このビラいいね」と言う人も出てきました。
 村沢 15年は新しい単組が次々に結成され、ただちに職場から闘いが始まっている。歴史的な出発点を築いたと思います。

板東 プロパー組織化目標に
全部を獲得できる時代 大河内

外注化粉砕へ全力で勝負

JR体制は全面的に破産している!

 村沢 15年は安倍の戦争法と一体の国鉄闘争絶滅の策動に対し、国鉄分割・民営化が国家的不当労働行為であったことを確定させました。そして動労千葉は闘いの継続を宣言しました。JR体制は全面的に破綻し、すべての業務を外注化する第2の分割・民営化との攻防に入っています。
 武市 この間、JRで起きている大事故は今まででは考えられないような数ですよね。昨年3月のダイ改以降、上野―東京ラインが開通してまともに運転した日はあるのか。この会社のすべてが崩壊する状況に入っている。やっぱり、現場で仕事を回しているわれわれ労働者の意見をまったく無視して施策を推し進めてうまくいくはずがない。
 磯部(JR、非正規) JR西日本は尼崎事故で外注化が遅れに遅れています。だから広島印刷事業所廃止、三江線廃止から手をつけようとしています。今、動労西日本の組合員が白紙撤回以外ありえないと先頭で闘い、現場も怒り、JR連合やJR総連とか体制内労組の妥結を阻んでいる。決定的な情勢を切り開いています。さらに大阪の四条畷駅(しじょうなわて)の中西副委員長の闘争があります。駅長が不当労働行為、パワハラなどで不利益扱いをしてきたことに対して、ストライキと職場闘争に立ち上がり、駅長との力関係を転換しました。
 村沢 動労千葉ではこの間、CTS(千葉鉄道サービス)の労働者14人が結集していますね。なぜ組織拡大が成功したんですか?
 板東 やっぱり闘う組合の存在が重要だということを聞いています。賃金も安い、言いたいことが言える組合にやっと入れたと。春闘でCTSの清掃労働者やパートの労働者も闘えるようになったので、組織拡大につながっていくと思います。
 瀬口 そもそもなぜCTSの労働者を組合員にしようと思ったんですか?
 板東 CTSで雇ったプロパー(直雇い)社員は、別の賃金体系の中で同じ仕事をしています。単に「出向解除して仕事も戻せ」では、そのプロパーたちは逆に自分の仕事から追いやられる。だから「プロパーも含めてJRで働きましょう」と訴えている。プロパーの組織拡大が最大の目標ですね。
 波田(合同、沖縄) そういう意味ではCTSの労働者も同じ考え方ですね。
 板東 同じですね。外注化の現実をぶち破るには組織拡大しかないですからね。やっぱり。
 村沢 外注化から3年がたちます。JRは出向を一部解除、基本は延長していますが、職場ではどんな矛盾がありますか。
 武市 会社が3年前に言ってたこととまったく違う状況です。MTS(水戸鉄道サービス)ではまったくプロパーが育成されていません。仕業検査といって、車両を営業に使っていいのかどうかを即座に判断するという経験が必要な仕事を、会社は経験をつんでいないプロパーにやらせる。まともな教育も技術継承もできないで安全を破壊するのが外注化だということがはっきりしました。
 出向が解除されれば現在の仕事から外されて余剰人員にされてしまう。動労千葉では青年が出向解除で、せっかくとった資格も生かされない職場に追いやられ、余剰人員化されている。本当に許せないですよね。水戸では東労組が年配者に「定年まで出向でいれば、そのままエルダーで同じ仕事に就ける」と外注化に賛成させている。自分だけうまくやればいいやというのがすごく許せない。
 波田 階級性を破壊される。
 武市 動労千葉の組合員が「この外注化がなければ本来、今のプロパーはみんなJRで採用されていた労働者なんだ、だから仕事も人もみんなJRに戻すんだ」とよく言うじゃないですか。外注化粉砕攻防の中で、それがすべての回答なのかなと思いますよね。

青年部を結成して組織拡大の先頭に

 村沢 総連合大会では規約も改正されて青年部結成へ向けて大きく動き出しました。この1年の闘いが切り開いた地平ですね。
 武市 動労総連合に結集する青年が集まった時に「清掃の人間の話なんか聞いて興味ありますか?」という意見が出るところから始まって、ともに闘うところまできたのはすごい飛躍。
 村沢 板東さんはその時、「そうじゃないでしょ」と言ったと。
 板東 支社違えど、県違えど、同じ悩みや不満をもっている人間は絶対にいるんだから、興味あるとかないとかではなく、それを共有できればなと思いました。
 武市 その言葉があったからこそ、この人たちとだったら本気でやれると思ってくれたんだと思います。動労神奈川の仲間から「新しい電車のグリーン車のイスは回すのが固い」と聞いていて、新保全体系によるメンテナンスフリーが影響しているのかなと感じていたところに、MTSで「最近、イスが固いな」という声が聞こえてきた。そのネタで話すきっかけができた時は感動的でした。
 宮守 既成の労組はJR本体と清掃や売店の人が一緒に闘うという発想すらない。動労総連合の特徴は階級として団結するというところだと思うんですよ。
 藤谷 職場では正社員との温度差を感じるけど、ここにいる仲間との間では温度差は感じません。
 村沢 この団結は動労千葉の外注化・非正規職化阻止の闘いが生み出した最高の到達地平だと思うんです。外注化の矛盾が安全問題にあること、そして板東さんが言ったように、外注化を粉砕するには外注先の労働者も組織化するしかない。そういう闘いがあって、JR関連会社の青年労働者たちが結集している。外注化粉砕をとことん闘い抜くことが正規と非正規の壁を突き破ることだと実践的につかみとっている。
 武市 分割・民営化絶対反対の30年間の闘いを継いで、動労千葉、動労水戸、動労西日本を先頭に総連合の青年全員で組織としてしっかりやっていきたい。どんな攻撃に対しても全力で真正面から闘いたいですね。
 大河内(自治体) 動労総連合の青年自身が3けたの組織拡大に踏み出していることがすごい。こんな職場の状況を許せるか、この職場を変えてやると燃え立っている。僕らが全部を獲得していく時代に入ったんだと思います。

波田 反合理化・保安闘争貫く
資本と絶対反対で闘う 磯部

非正規職撤廃の16春闘を

改悪派遣法との闘いが決定的課題

 村沢 16春闘は安倍政権の戦争と貧困・総非正規職化の情勢と鋭く対決して闘われますね。
 瀬口 とくに改悪派遣法との闘いは決定的ですね。マスコミでさえ、85年の派遣法制定以来の大転換だと言うほどです。3年たったら派遣労働者は必ず解雇される。労働者を一生非正規・総非正規職化する攻撃で、ここには根本的な転換があると思うんですよ。今までは、非正規職が置かれた現状の許し難さというのは正規職の労働条件を基準にしていた。例えば「正規は首が切られないのに、非正規は雇い止めされるからひどい」と。これからは非正規職の労働条件が基準になる。正規もバンバン首が切られる。労働者の怒りも限界を超え、全社会的に非正規職問題が爆発する過程に入るということだよね。
 村沢 11・13パリ襲撃事件をどう見るのかという意味でも、非正規職撤廃闘争は重要だと思っているんです。「絶望の非正規」(週刊『東洋経済』)が話題になっているけど、パリで武装襲撃を起こした青年も「絶望の非正規」ではないか。フランスでも民営化・非正規職化で労働組合が解体され、生きていけないという絶望をIS(イスラム国)に利用された。だから全世界的に非正規職撤廃へ闘う労働組合をつくり出すことが課題になっている。
 波田 沖縄でも同じ構造です。非正規職化と新基地建設は一体の攻撃です。辺野古新基地建設と職場の破壊、総非正規職化がものすごく吹き荒れている。僕の職場はコールセンターですが、99%が非正規職。基地建設と引き換えの振興策による仕事です。
 今、辺野古は機動隊との激突情勢に入っている。これに対してどう闘ったら勝てるのかがものすごく求められている。はっきりしているのは労働組合の力が必要なんだということです。基地労働者の労働組合がストライキを起こせば基地を止め戦争を止めることができる。だから安倍政権は基地労働者を非正規職化し、労働組合をつぶそうとする。僕らはそれに対して非正規職撤廃を掲げて闘っている。その中で基地労働者にも非正規職撤廃で闘う機運が生まれています。

外注化阻止闘争が展望を切り開いた

 村沢 その点であらためて動労千葉の外注化阻止闘争は、非正規職撤廃闘争の画期的展望を切り開いていますね。
 瀬口 「生きられない」と叫ぶ非正規職の怒りと一つになって正規と非正規などのあらゆる分断をうち破って未来を切り開く闘いだと思うんですよ。
 歴史を見れば、非正規職化とは体制内労働運動と資本の「落としどころ」「妥協点」だった。「今の組合員の雇用・労働条件は守る」と言って、それと引き換えにどれだけ非正規職化を進めてきたことか。労働者の未来を売り渡し、労働者を正規と非正規に分断し、労働運動の後退をもたらしてきた。この連鎖を断ち切るのが動労総連合の外注化阻止・非正規職撤廃闘争だと思います。
 動労千葉だけが唯一、業務の外注化とセットになったシニア制度という攻撃に反対して立ち上がった。体制内労働運動の対極で、動労千葉は「次の世代の労働者に非正規職化された職場を残すわけにはいかない」と闘った。労働者の共同性・階級性とは現在だけでなく未来の労働者にも責任をとることではないか。動労水戸の被曝労働拒否の闘いもこれに通じるものがあります。
 大河内 非正規職撤廃闘争は体制内労働運動の延長線上にはないということですよね。本当に自分のあり方を根本から問い直す闘いが必要だし、動労総連合建設という決断自身がそういうものとしてあるのではないかと思うわけです。われわれのもう一歩の飛躍があれば全労働者を結集させることができるんです。
 村沢 そうそう。だから職場で怒りを一つにして必死に闘う。職場にこそ非正規職化の現実があるからね。「生きさせろ!」と闘う姿を示す。そういう闘いを通してしか正規と非正規の団結も生まれない。非正規職撤廃闘争を具体的な職場闘争方針として確立していくことが今春闘で求められるし、地区党建設の中身として問われているんだろうと思います。
 波田 非正規職撤廃へどう闘うか。反合理化・保安闘争で闘うことだと思います。僕の職場では個人情報漏洩(ろうえい)未遂という事故を起こしたとされ、IJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組の仲宗根光洋書記長が雇い止め解雇された。でも「そこに労働者の責任はない」と反撃に立った。反合理化・保安闘争で構え切って、事故は合理化の結果起きていることを暴露し、非正規職化された職場の破綻の全体像を明らかにした。非正規職を撤廃しなければ僕らは職場でいつまでたっても生きられない。
 11月24日に解雇を認める不当判決が出されたけれども、仲宗根書記長は解雇撤回まで闘うと立ち続けている。裁判所前での僕らの街宣に、コールセンターで同じように不当解雇された女性労働者から激励もあった。僕らの非正規職撤廃闘争は本当に多くの人たちが一緒に闘う闘いです。そこに絶対の自信をもって16年は圧倒的に仲間を増やしていきたい。
 一同 よし!(拍手)

全労働者の未来をかけ組織拡大戦に

 村沢 16年は全労働者の未来を賭けて、3けたの組織拡大でもって動労総連合を力ある組織と運動として登場させていく時ですね。
 宮守 外注化・総非正規職化にしても、インドやトルコなどへの原発輸出、鉄道輸出にしてもJR資本は安倍政権にとっての基軸資本。だから第2の分割・民営化攻撃と徹底的に闘い抜いて動労総連合を建設することは、JR体制=安倍を倒す闘いです!
 磯部 昨年の9・13国会闘争の時、正門前で動労総連合が「職場からストライキで闘い戦争を止めよう」とバーンと語れたのがよかったです。実際に動労連帯高崎は前日からストに入って結集した。労働者には力がないという日本共産党の国民連合政府構想は根底においてうち破ったと思います。動労千葉のビラも国会前に集まった人びとに大反響。資本に屈服して職場で闘わない体制内労組幹部の言う戦争反対ほど欺瞞(ぎまん)的なものはないですよね。最も職場の怒りを体現する、資本に絶対反対で闘う、そしてストライキで闘うというのが動労総連合なんだと思います。
 南 昨年6月の国鉄闘争全国運動大集会で「日韓鉄道労働者共同声明」が出され、感動しました。それで動労千葉訪韓団として参加し闘い抜いたわけですが、労働組合同士の団結が発展したと感じた。日本でも動労総連合が先頭に立ってゼネストを実現できるよう職場を組織したいと思いました。
 武市 動労総連合建設で大きいのは、被曝労働拒否の闘いで原発労働者や除染労働者ともつながったこと。自治体労働者も被曝労働拒否で立ち上がっている。直に原発再稼働を阻止できる。これほど画期的な闘いはないですよね。
 村沢 會澤組合員へのライフサイクル発動の攻防も決戦化していますね。
 武市 駅も含めてすべての業務を外注化するためのライフサイクル攻撃です。それで一番いい時期に運転士をはずして駅に行かせる。労働者のことを考えてもなければ、安全なんてまったくないがしろ。みんな反対だったけど、東労組が会社と確約したから制度が始まったんです。期限を5年から3年にしたから駅に行ってくれと。条件がちょっとよくなったから行ってくれなんていう労働組合は本当におかしい。
 今、制度自体を粉砕する攻防に入っています。会社は行かせても地獄、残しても地獄という状況。というのも會澤さんをめぐっては会社がライフサイクルを発令できる最後の年。発令されなければ例外をつくることになります。発令しないという回答がなければ徹底的にストで闘って組織拡大したいと思います。
 瀬口 やっぱり決定的なのは動労総連合・東京の建設ですよね。秋葉原駅や新宿駅など首都圏は全面的な駅外注化との攻防に入っている。首都のど真ん中で動労総連合の旗がどんなに小さくても立った時の波及力は計り知れない。ここを軸に無数の労組拠点を建設する展望も圧倒的に開ける。
 大河内 動労総連合青年部建設の中に、国鉄闘争の最先端の課題が凝縮されている。同時にこれは新自由主義との最先端の闘いであり、全職場に通用する中身です。すべての地域で動労総連合建設を実践することは、ゼネストの拠点を具体的につくり出す闘いです。

武市 動労総連合の旗 各県に
労働者の力を確信して 瀬口

3けたの組織拡大めざす

本物の労働者党を登場させる参院選

 村沢 16年は参院選で新しい労働者党をつくろうと鈴木たつお弁護士を押し立てて闘いますね。
 大河内 16年は改憲・戦争、原発、沖縄新基地、非正規職化をめぐって労働者が本当に怒って決起する年です。昨年の11・22大阪ダブル選挙では、共産党などあらゆる既成政党が「維新をつぶすために自民に投票するべきだ」という運動方針をとった。でもどっちになっても公務員全員解雇の道州制・民営化です。現場組合員の「自民に入れたくない」という抗議の電話が組合事務所に何件もかかってきたといいます。労働者人民のあらゆる怒りと闘いを糾合(きゅうごう)する新しい労働者の党の登場が本当に求められている。ストライキで闘う労働組合があることでその怒りは一気に糾合する。その中心に動労総連合が立つことではないかと思います。
 じゃあどういう党をつくっていくのか? 韓国・民主労総のハンサンギュン委員長は正規と非正規が団結してパククネを倒すんだと必死になって訴えている。私たちもそこを言い切ることじゃないか。正規も非正規もないじゃないか、労働者は一つなんだと非正規職撤廃へ闘い安倍を倒す。
 支配階級の最後の攻撃は分断攻撃。うちの地区で言ったら市職員の相対評価問題がある。下位5%が最低ランクの評価をつけられ、2年連続で解雇。それがついに発動された。現場組合員が反撃に立っている。解雇攻撃と闘ってきた青年もダブル選挙中に本庁前で声を上げた。その瞬間、自民か維新かの選択肢はうち破られたわけです。参院選という最大の階級攻防で本物の労働者党を登場させ、ストライキで改憲・戦争を止めようと訴え、全地区で闘う労組拠点をつくっていく。そこから必ず16年決戦の爆発が始まると思います。
 一同 そうだ!
 宮守 私からは、3・11反原発福島行動への結集を呼びかけたい。今年は3・11から5年目の福島で日常に戻そうという動きとの攻防を経ながら、郡山市開成山球場の一角にある野外音楽堂で行われます。動労福島を先頭に全国のみなさんとともに成功させたい。
 武市 楢葉町の住民は放射線量が高い地域に帰還を強制されています。これは人が帰ったから電車を走らせたのではなく、国とJR会社が電車を走らせたことによって人が帰されたんです。国とJRが原発に向けて常磐線を延伸させることをどんどん問題にしなければいけない。それを言えるのは動労水戸しかいない。動労福島とともに3・11福島行動を闘います。

産業別労働組合を打ち立てる飛躍へ

 村沢 最後に16春闘をどう闘うか、そして動労総連合建設の夢を語ってください。
 宮守 16春闘は大幅賃上げをかちとりたい。夢は、私の職場は女性が多いので、女性と青年が先頭で牽引(けんいん)できる組合にしたいです。ハンサンギュン委員長が「正規職と非正規職が団結して1千万非正規の時代を終わらせよう」と訴え、韓国では「生きさせろ!」とゼネストに立ち上がっている。そういう闘いを今、動労総連合が挑戦し進んでいるのだと思うと身震いしますよね。
 南 動労総連合・新潟も16春闘をストライキで闘おうと方針を出しています。正規も非正規も、そして本体、下請けにかかわらず、組合に結集してもらって、それぞれの職場で団結を拡大していきたいと思います。
 武市 正規でも非正規でも青年がまともに生活できない賃金なのに消費税ばっかり上がる。こんな情勢許せないと16春闘は職場で怒りの声を大にしてストライキに立ち上がりたい。夢は11月労働者集会を47都道府県の動労総連合○○という旗で埋めること。そういうのができたらすごく楽しい。動労千葉みたいな組合が全国各地にあらゆる形でできたら半端ない。
 一同 いいねえ!(拍手)
 板東 武市君の言ったとおり。賃上げと外注化粉砕、闘うことは山ほどあります。動労という名前にとらわれずに闘う組合を全国につくれればいいと思います。
 磯部 16春闘は広島印刷事業所職場廃止と三江線廃止を組織拡大で絶対にぶっとめる。動労総連合をこれからの時代を握る青年が中心にぶっ立って運営していく組合にしたい。今は単組の連合体だけど、産業別組合として一つにしたいです。そのためにも3けたの組織拡大をかちとりたい。
 藤谷 16春闘は非正規職撤廃と賃上げ要求でストライキをやりたい。動労神奈川をどういう組合にしたいか。組合員を増やす。まずは10人増やす!
 瀬口 今、世界戦争情勢が切迫する一方、われわれの目の前の日常においても貧困や社会保障解体など、資本主義社会は至るところで行き詰まりを見せている。新自由主義を打倒すること、労働者が自らの力を確信して労働者が主人公の社会をつくっていく闘いこそ国鉄闘争です。
 国鉄分割・民営化から30年。国を挙げた新自由主義攻撃に動労総連合はかちぬいてきた。ここで組織拡大をなしとげた時に、闘う労働運動の結集軸となることができる。全国の青年労働者の闘いと動労総連合の青年とが固く団結したら、もっとすごい闘いを6千万労働者階級に見せられると思う。非正規職撤廃へ猛然と職場から立ち上がる16年にしよう!
 村沢 ありがとうございました。

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第2の分割・民営化とは?

 現在、すべてのJR職場で「第2の分割・民営化」攻撃との大攻防が始まっている。国鉄時代の採用者の大量退職をもテコに、JR資本は労働組合を解体しようとしている。これとの攻防は安倍と葛西が一体となってすすめる「成長戦略」―国家戦略との闘いそのものだ。
■際限のない外注化攻撃
 15年ダイヤ改定で、JR東日本を始め全国で外注化が激しく展開された。首都圏の各駅ではJESS(JR東日本ステーションサービス)への転籍攻撃が始まった。検修部門も外注会社へ丸投げ外注化された。ゆくゆくは車掌や運転士の非正規化も狙う。JRは転籍によって労働者の労働条件・雇用の徹底破壊を狙っている。JR資本の攻撃は改悪労働者派遣法と一体で、日帝による総非正規職化攻撃の最先端をなす。
■安全を完全に破壊
 この結果、重大事故が多発している。JRの安全崩壊は巨大な社会問題と化している。鉄道業務を何百もの会社にバラバラに外注化した末、最後は「神だのみ」という恐るべき無責任体制だ。もはやJRはまともに鉄道を動かすことができない。
■社会を崩壊させるJR
 JRは「選択と集中」を掲げ、渋谷・新宿などの主要駅と駅周辺で大規模再開発を行う一方、地方路線や駅を廃止し、「896自治体消滅」を推し進めている。JR北海道の経営破綻と安全崩壊は打つ手もないままに深刻化し、北海道という一つの地域そのものを崩壊させている。北海道の現実は、新自由主義攻撃にのめりこむ日帝の数年後の未来そのものだ。
■全国に動労総連合を建設し、階級的労働運動の復権を
 これらの攻撃と動労千葉は30年間、立ち向かって勝利してきた。動労総連合建設は、この攻撃を根底から打ち破り、JRだけでなく全産業に労働運動をよみがえらせる闘いだ。



蔦が綺麗だ

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事務所の横の家の蔦が綺麗だ

「A2-B-C」映画会は大盛況でした。

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映画会は大盛況でした。
ご参加の皆さんありがとうございます。
ふくしま診療所を宜しくお願いします。
3・11福島現地行動(郡山・開成山野外音楽堂)に参加しましょう!

[転載]「A2-B-C」映画会は大盛況でした。

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映画会は大盛況でした。
ご参加の皆さんありがとうございます。
ふくしま診療所を宜しくお願いします。
3・11福島現地行動(郡山・開成山野外音楽堂)に参加しましょう!

転載元: たたかうユニオンへ!

動労福島ニュース8号

ライズ42号

全国協ニュース

2・19対徳島刑務所星野面会・処遇改善要求行動へ!

2・28高浜原発最稼働絶対反対!舞鶴集会

[転載]2・28高浜原発最稼働絶対反対!舞鶴集会


継続は力「さよなら原発市民デモ」朝霞と志木

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継続は力「さよなら原発市民デモ」朝霞と志木

1月17日(日)午後、隔月で行われる「脱原発デモ」が2箇所で行われた。
どちらも30~40人の少人数だが、中止なく継続されて8回目になった。
ひとつは『第8回さよなら原発パレード・あさか』

13時北朝霞駅前広場集合 13時半出発

主催:さよなら原発・あさか実行委員会
もうひとつは『第8回 さよなら原発 志木ウォーキング』
14時柳瀬川駅西口広場集合

14時半出発 

西口広場~志木NT~幸町~東電志木(営)前 ~志木駅南口~東口 

主催:「さよなら原発 志木」
戦争法反対やレイシストカウンターや地方選挙活動が行われるなか、どちらのデモにも、地元市民以外に東上線沿線住民などがかけつけた。
デモ出発前の集会では参加者が思いのたけをそれぞれ語り、またジョニーHが歌で盛り上げた。

北朝霞駅では。幼い子を連れてきた女性が「福島から避難しています。この状況を教えるため孫をつれてきました」と力強く述べ、また、毎回参加しているという男性は「戦争法と原発再稼働の関連性を道行く人たちに訴えったい」と語った。

柳瀬川駅では、杖をついた高齢の男性が「私は東電の組合にいた。東電という会社はひどかった。2か月おきにこういう催しをしていただけれるのはありがたい。いつも応援している」と語った。
志木のデモでは、日本国内の電力会社と54基の原発をすべて挙げて稼働反対をコールした。おなじみとなったデモ行進に、通りから手をふる人たちがいたり、公園の横を通るときに30人くらいの子どもたちが集まってきて、一緒にコールをした。
東上線沿線では、このような脱原発デモが川越はじめ新座(志木駅)・東松山などが隔月で継続的に行われてきて、市民から理解されている。                    (J.H.)
集会でジョニーHが歌った歌
♪ 天下りの路線から外されて(雨上がりの夜空に) byジョニーH
福井の樋口裁判長 飛ばされてしまった
みんなの安全 とうとうつぶれちまった
どうしたんだ Fukui chisai 高浜原発再稼働の
差し止め仮処分を 撤回するなんて
そりゃヒドイ圧力 関電からあっただろう
だけどそんな時にも 樋口裁判長はしっかり
どうしたんだ Fukui chisai 正義を守ってくれよ
むしろ廃炉をキメて 原発ぶっつぶそうぜ
Oh どうぞ勝手に決めないでくれ ポシャるから
Woo いつまで続くのか やめてくれ
こんなやり方で 再稼働するなんて
こんなときに 再稼働だなんて

こんな事いつまでも 長くは続かない  いいかげん未来の事 考えた方がイイ

どうしたんだ Fukui chisai 正義を守ってくれよ
むしろ廃炉をキメて 原発ぶっつぶそうぜ
Oh 天下りの路線から外されて
Woo 名古屋家裁に左遷だなんて
こんなやり方で 再稼働するなんて
こんなときに 再稼働だなんて
放射能にやられて 司法はイカレちまった
みんなの安全 とうとうつぶれちまった
Oh 天下りの路線から外されて
Woo 名古屋家裁に左遷だなんて
こんなやり方で 再稼働するなんて
こんなときに 再稼働だなんて

鈴木弁護士、鈴コン前に登場!職場や駅頭で安倍打倒訴え!

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鈴木弁護士、鈴コン前に登場
        職場や駅頭で安倍打倒訴え

(写真 鈴木コンクリート工業で働く労働者に工場前で訴える鈴木たつお弁護士【1月7日 東京都板橋区舟渡】)
(写真 韓国民主労総と連帯して安倍を倒そうと訴えた【8日 東京都港区新橋】)


 1月7日午前8時、東京都板橋区・浮間舟渡(うきまふなど)の鈴木コンクリート工業舟渡工場前に、鈴木たつお弁護士、全学連の斎藤郁真委員長、東京西部ユニオンの北島邦彦副委員長が勢ぞろいして登場した。生コンを積むミキサー車、セメントや砂を運ぶ大型車が頻繁に出入りする工場正門前に宣伝隊は陣取った。
 3年間の不当解雇を打ち破り職場復帰を果たして1年余りとなる東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会書記長の吉本伸幸さんの新年あいさつから情宣は始まった。吉本さんは、労働者が生きる権利と職場の安全を、職場の先頭で守る分会の決意を明らかにした。
 鈴木弁護士は、年末年始、日本と朝鮮半島を最大の焦点とする戦争の危機を訴え、慰安婦問題での「日韓合意」と北朝鮮核実験の本質を、大恐慌と帝国主義・大国の支配の崩壊として明らかにした。そして、この社会を変えることができるのは労働者の団結だけであり、鈴コン分会とともに闘うこと、7月参院選で安倍打倒の先頭に立つと表明した。
 斎藤全学連委員長は、「安倍が偉そうにしようとも、やつらがいる建物も使う道路もすべてコンクリートでできており、労働者がすべてをつくっている。戦争も止められるのは労働者だけだ」と呼びかけた。
 北島さんの司会のもとで、繰り返し「鈴木コンクリート資本は今も不当労働行為を続けている。すべての仲間は鈴コン分会に加入してともに闘おう」と呼びかけ、1時間にわたる社前集会を貫徹した。
 分会組合員を始め労働者が次々とあいさつしていく。管理職は奥に引っ込んだままだ。周りの工場に出勤する労働者も注目し、新年の宣伝行動は意気高く打ちぬかれた。
 この後宣伝隊は、王子駅前と北区役所前にも登場し、多くの労働者市民と合流した。

新橋駅前・銀座郵便局で街宣

 鈴コン前での街宣に続き、8日午後には新橋駅前で「許すな改憲!大行動」と全学連の街宣が行われ、鈴木たつお弁護士と斎藤郁真全学連委員長がアピールを行った。
 「本日正午から、韓国パククネ政権は北朝鮮に向かっての宣伝放送を再開しました。すさまじい戦争挑発です。北朝鮮の核実験は断じて許されるものではない。しかし、ここまで北朝鮮を追い込んだのは誰か。昨年、米韓連合軍は7万人の兵力を投入して過去最大規模の軍事演習を行い、日本の安倍政権は戦争法を強行しました。このような戦争政治が朝鮮半島に戦争の危機を生んでいる。本日、ゼネストに立ち上がっている韓国・民主労総のゼネストと連帯し、この戦争政治を断ち切りましょう。今こそ闘う労働組合をよみがえらせましょう!」
 鈴木弁護士の訴えに、背広姿の労働者が何人も足を止めて聞き入った。
 その後、銀座郵便局前でも街宣を行い、鈴木弁護士と斎藤委員長がマイクで労働者に訴えた。

2・14国鉄集会の成功かちとろう!

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米日韓の核戦争阻止を!
2・14国鉄集会の成功かちとろう!
1047名解雇撤回闘争貫き 労働法制大改悪の攻撃粉砕へ


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 2016年冒頭から偉大な勝利が実現されている。韓国・民主労総は臨時国会最終日まで労働改悪の強行を阻止し、ハンサンギュン委員長への騒擾(そうじょう)罪適用も粉砕した。民主労総はパククネと与党セヌリ党による再度の臨時国会招集に対しても、1月ゼネストを構えている。これと連帯し、日本では動労水戸がライフサイクル粉砕の1・4ストライキを打ち抜いた。民主労総の闘いは、パククネ政権打倒、朝鮮侵略戦争阻止、労働者権力樹立へ、世界革命の最先端を切り開く決起だ。この民主労総と連帯し、2・14国鉄集会の成功と動労総連合建設をかちとり、日本でもゼネストへ進もう。

B52爆撃機が出動

 韓国では階級闘争のヘゲモニーを民主労総が握り、プロレタリア革命の現実性を切り開いている。このただ中で米日韓とその軍事体制による朝鮮侵略戦争=核戦争が急迫している。
 これは北朝鮮・金正恩(キムジョンウン)の残存スターリン主義体制の転覆を狙った侵略戦争であると同時に、民主労総を先頭とした韓国労働者階級の革命的なゼネスト決起を圧殺する反革命的な侵略戦争だ。しかもそれはB52戦略爆撃機や核空母によるすさまじい核戦争である。米帝による北朝鮮への軍事重圧は、北朝鮮を反人民的で絶望的な核実験へと追い込み、またそれを絶好の口実にした朝鮮侵略戦争の危機は、今や一触即発の状態にある。
 米帝は1月10日、核兵器を搭載したB52を朝鮮半島上空で飛行させ、核空母ロナルド・レーガンを朝鮮半島近海に展開することも計画している。北朝鮮スターリン主義の反人民的行動をとらえ「作戦計画5015」を発動する機会をうかがっている。またこれに対応して日帝・安倍も、朝鮮侵略戦争参戦策動と同時に中国スターリン主義に対する軍事行動をエスカレートさせている。
 この中で安倍は、7月参院選(ダブル選)の最大争点に改憲を打ち出した。国際連帯と階級的労働運動で朝鮮侵略戦争切迫と対決し、世界戦争参戦と改憲を狙う安倍を、国鉄決戦と7月選挙決戦で絶対に打倒しよう。そこへの当面する最大の課題として、2・14国鉄集会への総決起を訴える。

JRの安全大崩壊

 第一に、2・14国鉄集会は国鉄1047名解雇撤回闘争の新たな発展をかちとる集会だ。
 1047名解雇撤回を求める動労千葉の裁判で、最高裁は昨年の6・30決定をもって、東京高裁が認定した「JR採用差別は不当労働行為」という判決を確定させた。
 東京高裁判決は、「分割・民営化に反対する労働組合に所属する者を差別して不利益に扱う目的、動機(不当労働行為意思)に基づいてJR不採用基準がつくられた」「(JRに)採用されていた可能性は相当程度にあった」と明確に認定した。しかもJR不採用基準は、当時の国鉄幹部・葛西敬之(現JR東海名誉会長)や井手正敬(元JR西日本会長)とJR設立委員会委員長・斎藤英四郎が共謀して作成したことも明らかになっている。
 国鉄改革法23条5項はJR設立委員会が行った行為はJRが行った行為とするとしている。つまり斎藤英四郎らが行ったJR不採用基準の作成という不当労働行為は、JR各社が行った行為だということだ。JR東日本こそ不当労働行為を行った当事者である。しかもその不当労働行為が確定したのだから、解雇撤回、現職復帰は当然だ。
 2・14国鉄集会を出発点に、JRに対して直接、1047名を直ちにJRに復帰・採用せよと求める大運動をつくりだそう。
 第二に、2・14国鉄集会は第2の分割・民営化攻撃と真っ向から対決し、外注化阻止・非正規職撤廃・被曝労働拒否の闘いを貫き、さらに全産別に拡大・発展させる集会だ。
 国鉄分割・民営化とJR外注化は鉄道事故を続発させ、今や安全が総崩壊している。ブルジョア情報誌『選択』の2016年1月号は、「経営陣の『人命軽視路線』は続く」「JR東日本『技術劣化』の惨憺(さんたん)」というタイトルで、「経営陣に染みついた安全軽視思想はもはや致命的」などと、JR東日本の安全崩壊の深刻さを嘆いている。
 ところがJR東日本は、「選択と集中」なる地方の切り捨て、ターミナル駅の大型開発、第2の分割・民営化としての鉄道業務の全面外注化・総非正規職化に突き進む一方で、安倍と一体で原発や武器、鉄道(新幹線)の輸出にのめり込んでいるのだ。
 動労千葉は「闘いなくして安全なし」を掲げて反合理化・運転保安闘争を闘ってきた。まさに労働者の闘いによってしか鉄道の安全は守れないのだ。外注化・総非正規職化と闘う労働運動を全産別につくりだそう。

戦争・改憲と闘う

 第三に、2・14国鉄集会は安倍の戦争・改憲と労働法制大改悪・労組破壊の攻撃と対決し、それを粉砕する集会だ。
 米日韓の朝鮮侵略戦争と対決し、安倍の改憲攻撃を打ち破る最深の力は、国鉄闘争にある。元首相の中曽根康弘は「国鉄分割・民営化で国労と総評、社会党をつぶし、立派な憲法を床の間に安置する」と公言した。国鉄闘争を解体せずに戦争・改憲攻撃は貫徹できない。30年間の国鉄闘争が連合の完成を阻み、戦争・改憲を阻んできた。その上で今、安倍の戦争・改憲攻撃が本格化し、戦後労働法制の全面解体の攻撃が始まった。
 昨年、安保・戦争法の制定強行と同時に労働者派遣法の改悪が強行された。今通常国会では「残業代ゼロ」や解雇の金銭解決の法制化が狙われている。これは階級的労働運動をつぶし、あらゆる労働争議を圧殺して、労働者を戦争に動員していく攻撃だ。
 資本は、労働者に低賃金で過酷な労働を強制することで労働者の誇りを奪い、労働者の団結と共同性を破壊し、資本に対する抵抗力を徹底的に打ち砕こうとしている。職場で資本に怒りの声を上げることや闘うことができなくなった時に、労働者の戦争動員は現実となる。安倍の行う戦争・改憲攻撃と外注化・総非正規職化は一体である。
 韓国・民主労総は、ゼネストでパククネの労働改悪を阻止し、米日韓の朝鮮侵略戦争と対決している。労働組合のストライキと労働者国際連帯が朝鮮侵略戦争と労働法制改悪を阻止する力だ。民主労総と団結する国際連帯集会として2・14集会を闘いとろう。
 第四に、2・14国鉄集会は新自由主義攻撃としての「非正規化と貧困」の大攻撃に真っ向から対決する、16年春闘決起集会だ。1月4日の連合の新年交歓会に日銀総裁・黒田東彦が参加し、「賃上げ」を要請するあいさつを行った。「アベノミクス」と「異次元緩和」の大破産、日帝経済・財政の破滅にあえぐ安倍と黒田は、連合を抱き込み、「官製春闘」をまたも演出しようとしている。こんな反労働者的策動など断固粉砕して闘おう。賃上げは労働者が団結し、闘い抜いてかちとるものだ。ストライキで16春闘を闘おう。

全国に動労総連合

 第五に、2・14国鉄集会は動労総連合を東京をはじめ全国に建設し、労働組合の闘う拠点を全産別につくりだしていく集会だ。
 動労千葉の田中康宏委員長は1月9日の動労千葉旗開きで、「2016年は組織拡大の一点にかけて闘いぬこう」と訴えた。動労総連合を先頭にして労働組合の拠点を全国に無数に建設することが、戦争・改憲と労働法制改悪を阻止する最大の力である。組織拡大こそ、資本に対して最も打撃を与える闘いだ。2・14国鉄集会を新たな突破口に、東京をはじめ全国でさらに動労総連合建設を推し進めよう。それが日本労働運動を変える。
 年初来の全世界的な株価暴落や底なしの原油下落が示すように、世界大恐慌が本格的全面的に激化している。それが第3次世界大戦と核戦争の導火線に火がつく大激動の時代への突入を生み出している。反帝国主義・反スターリン主義の旗のもと、労働者国際連帯を打ち固め、資本主義・帝国主義を打倒して、労働者が主人公の新しい社会をつくろう。
 2・14国鉄集会と1~3月国鉄・春闘決戦を闘い、3・11反原発福島行動に決起しよう。5月沖縄闘争と伊勢志摩サミット粉砕闘争、7月選挙決戦の勝利へ闘おう。全国で動労総連合と学生自治会を建設しよう。

国鉄分割・民営化で不当解雇から29年 2・14国鉄集会へ!

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解雇撤回へ闘いはこれから! 

JRは1047名を直ちに採用せよ! 

戦争と労働法大改悪に立ち向かおう! 

国鉄分割・民営化で不当解雇から29年 

2・14 国鉄集会

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〈東京〉
2月14日(日)
午後6時(5時30分開場)
すみだ産業会館8階サンライズホール 東京都墨田区江東橋3―9―10(JR錦糸町駅前の丸井錦糸町店8階)
主催 国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動

〈北海道〉
2月14日(日) 
午後1時30分
札幌市教育文化会館研修室402
主催 国鉄闘争全国運動・北海道

〈東北〉
2月14日(日)
午後1時30分
郡山市ビッグアイ大会議室
主催 東北春闘集会実行委員会

〈新潟〉
2月14日(日)
午後1時30分
新潟市関屋地区公民館ホール
主催 動労総連合・新潟/新潟地域一般労組/国鉄闘争全国運動・新潟

〈関西〉
2月15日(月)
午後6時30分
大阪市立港区民センター
主催 国鉄闘争全国運動・関西

〈東海〉
2月14日(日)
午後1時15分
名古屋市教育館第8研修室
主催 東海合同労働組合/池田裁判をともに闘う会

〈中四国〉
2月14日(日)
午後0時30分
広島工大広島校舎5階
主催 2・14中四国国鉄闘争集会実行委員会

〈九州〉
2月14日(日)
午後1時30分
福岡市ふくふくプラザ201会議室
主催 国鉄闘争全国運動・九州

〈沖縄〉
2月14日(日)午後2時

沖縄県青年会館1階会議室「珊瑚の間」
主催 国鉄闘争全国運動・沖縄

[転載]国鉄分割・民営化で不当解雇から29年 2・14国鉄集会へ!

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解雇撤回へ闘いはこれから! 

JRは1047名を直ちに採用せよ! 

戦争と労働法大改悪に立ち向かおう! 

国鉄分割・民営化で不当解雇から29年 

2・14 国鉄集会

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〈東京〉
2月14日(日)
午後6時(5時30分開場)
すみだ産業会館8階サンライズホール 東京都墨田区江東橋3―9―10(JR錦糸町駅前の丸井錦糸町店8階)
主催 国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動

〈北海道〉
2月14日(日) 
午後1時30分
札幌市教育文化会館研修室402
主催 国鉄闘争全国運動・北海道

〈東北〉
2月14日(日)
午後1時30分
郡山市ビッグアイ大会議室
主催 東北春闘集会実行委員会

〈新潟〉
2月14日(日)
午後1時30分
新潟市関屋地区公民館ホール
主催 動労総連合・新潟/新潟地域一般労組/国鉄闘争全国運動・新潟

〈関西〉
2月15日(月)
午後6時30分
大阪市立港区民センター
主催 国鉄闘争全国運動・関西

〈東海〉
2月14日(日)
午後1時15分
名古屋市教育館第8研修室
主催 東海合同労働組合/池田裁判をともに闘う会

〈中四国〉
2月14日(日)
午後0時30分
広島工大広島校舎5階
主催 2・14中四国国鉄闘争集会実行委員会

〈九州〉
2月14日(日)
午後1時30分
福岡市ふくふくプラザ201会議室
主催 国鉄闘争全国運動・九州

〈沖縄〉
2月14日(日)午後2時

沖縄県青年会館1階会議室「珊瑚の間」
主催 国鉄闘争全国運動・沖縄

転載元: たたかうユニオンへ!

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