私たち全日本学生自治会総連合は、学生による選挙で選ばれた執行部により、学生の会費による自立した財政で運営される、全員加盟制の学生自治会(あるいは学友会、学生会)の全国組織です。
1948年9月、全国226校の参加のもとで結成され、学費負担の軽減や卒業後の就職難の解決、二度と戦争をしない平和な社会の実現を目指し活動してきました。
残念ながら担い手不足などの問題を抱え活動が休止している学生自治会が多い中で、現在でも活発な活動を続ける多くの学生自治会が全学連に集い、お互いの活動での不安や喜びを分かち合い活動しています。

しかし困ったことに「全学連」を勝手に名乗る集団が「中核派」や「革マル派」など暴力による国家転覆を目指す過激派と活動を行い、全学連の名前と学生自治会へのイメージを大変悪くしてしまっています。
そもそも1960年3月の全学連第15回臨時全国大会で一部の過激派が自分たちと考えの違う一般学生や他の過激派を会場から締め出して全学連を乗っ取ってしまい、その後過激派同士の路線の違いで全学連がバラバラになってしまい、全国の一般学生が必死な思いで集まり再建したのが私たちの全学連です。
ウィキペディアなどでは5つの全学連があるなどと紹介されていますが、歴史的に見ても活動実態を見ても1964年12月、71大学129自治会によって私たちの全学連が再建されて以降、全学連は一つしかありません。

「全学連」を名乗る過激派の多くは選挙による代表選出や学生大会による全学生参加の活動方針づくりなど学生自治会に必要な最低限のこともやっていない、ましてや大学からの公認も受けていない、すでに大学を卒業した(退学した・された)学生が何年も執行部に居続けるなど自治会を勝手に名乗っているだけの少人数のサークルの集まりにすぎません。
(いわゆる「中核派」の「沖縄大学学生自治会」は2014年に学生投票で再建を宣言したと主張しますが全学生数2039名に対し、公表されている総投票数は僅かに90票です。「京都大学全学自治会同学会」は現存するすべての京都大学の学部別学生自治会から正当な自治会ではないとの声明が出され学生に認められていません。「法政大学文化連盟」は公表されている役員の所属大学は法政大学以外が多いです。)

私たちは自分たちの主張を暴力で押し通そうとする態度は絶対に賛同することはできません。もちろん様々な政治的な主張があり、個人の信念のもとに行動することは尊重されるべきです。ですが、すべての学生が構成員の学生自治会を、特定の過激派集団が執行部を占めているような状況は正常な姿とは言えません。私たちは要求実現のために国会議員や文部科学省への要請を行っていますが、自分たちの意見が通らないからといって法律で許されないような行為に及ぶことは決してありません。

最後に、全国の学生自治会の執行部の皆様におかれましてはこのような過激派による接触に注意をして下さい。いわゆる「中核派」は来月9月に、すでに「解放派」は先月7月に全国大会を行ったと発表していますが、このような集まりへの参加はおすすめすることは出来ません。このような人たちに付きまとわれて困っている、間違えて参加して怖い思いをしたなどありましたら私たちへもご相談いただけますようよろしくお願いします。